第634回
■BonkoraさんからのQ(質問):中国での会計士の将来

こんにちは。 以前、ほぼ日刊イトイ新聞での連載を読んでいました。
ぼくは、以前、中国に留学しており、
(ちょうどWTO加盟の年に南京に行っていました)
帰国後、言語以外の"何か"を身につけるため、
大学卒業後、会計士の勉強を始めました。
もうじき、初めての試験があります。

(もちろん試験に通って資格を取得してからですが)
遅くとも、5年以内には、
専門知識を武器に、海外に行こうと思っています。
その行き先として、再び中国に行くために、今、勉強をしています
(それが勉強の動機です)。
ただ、一部の経済雑誌等に、まことしやかに書かれているように、
やがて中国の崩壊が始まるとの論調が目に付きます。
オリンピックから万博でバブルは終わり、
その後は、中国の抱える問題のため経済は下降していく、とも聞きます。
まずは日本でじっくりと力をつけ、いずれは海外に、
とも思っていましたが、5年後、中国はどうなっているのでしょうか。

ぼくは、のびるところにこそ、会計士の需要があると思っています。
その、需要がある場所として、
将来のぼくの仕事場を中国に定めようと思っています。

漠然とした質問ですが、5年後の中国経済の状態と、
中国での会計士の将来についてお聞かせ下さい。


■QさんからのA(答え)

会計士の勉強をおやりになっているようですけども、
今まで私が何回も、国内だけでやる税理士や公認会計士は
段々先細りになりますよ、と言ってまいりました。
その理由は、経済の発展している時は
次々と会社が出来ていくけれども、
その逆の形になると、2つあったものを1つにする、
3つあったものを1つにする、という具合に縮小するわけですから、
縮小する仕事は1回だけでおわり、その後は続かない、
というのが日本の現状だと思います。

その点、日本の多くの企業が中国に行きますから、
中国では一年の間にものすごい数の法人が増えております。
その法人は現地のものもありますけども、
外国から中国に来るものも少なくありません、
そういう会社はどうしても会計制度が違いますから、
両方の会計制度を知っている人が重宝されます。
これから必要とされる税理士は、
その両方が同時に出来るだけの知識を持った人でないと
務まらないと思います。

ですから、ちょっとした違いなんですけど、
新しい時代に不足している部分、盲点を突くということになれば、
メシの心配はありません。
しかし、それをやりたくとも言葉が出来ないとやれませんので、
まず言葉から覚えてください。


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