第685回
■TOMさんからのQ(質問):海外とのコミュニケーション力と商品販売力

楽しく拝読させていただいております。
日本人は外人と関わった歴史が短いため、
外人とのコミュニケーション力が弱いといわれています。
たとえばTOEICのスコアも
北朝鮮と並んで最下位をマークするなど、英語力も低いとされています。

では、日本人はどうやってメイドインジャパンの製品を
海外に展開することに成功したのでしょうか?
小職は基本的には良い製品であっても
宣伝力や伝達力がなければ売れないと思っているのですが、
コミュニケーション下手の日本人がどうして成功できたのでしょうか?
少数の達人ががんばったおかげでしょうか?

今一度日本人の奇跡の成功を考えてみたくなり、
質問させていただきます。


■QさんからのA(答え)

日本人が語学に弱いというのは
やはり外国人と接するチャンスが少なくて
日本語だけで間に合って来たからだと思います。
いろんな国の人がゴチャ混ぜに住んでいる所は
他の言葉が出来ないと駄目です。
日本では「語学」という言葉を見てもわかるように
言葉を学問として捉えているんです。
言葉なんて学問じゃないんですね。子供だって使いますから。
それを日本では話をするためでなく
他所の国の学問を勉強するために使ったので
「語学」という言葉になってしまいました。

その日本がどうして世界中に物を売れるようになったかというと、
言葉ではなく、売る物の良さで勝負したということだと思います。
日本のような国が物を作って外の国に売りますと
壊れた時にそこまで走っていって修理するわけにはいきません。
修理しないで済む方法は唯一つ、
壊れない物を作ることです。

日本で初めて電化製品を作ったときはしょっちゅう壊れたんです。
戦後私が東京へ戻ってきてた時は
どこにでもサービスステーションがありました。
アイロンだろうとラジオだろうとテレビだろうと
壊れたらすぐそこへ持っていったんです。
それを外国で売るために、壊れないものに改良するよりほかありません。
そういう工夫をしている内に
メイドインジャパンの価値を上げることになったんだと思います。

日本の商品が売れるようになったのは
日本人の職人的気質と関係があります。
職人は完璧を期するという事を心掛けていますから
それが物づくりに反映されたと考えてよろしいと思います。


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