第707回
■住用さんからのQ(質問):中国投資クラブ

Q先生 はじめまして!
中国株式投資を検討中です。
証券会社主催の説明会や関連の本をはじめ、
インターネットで中国株通信や中国情報局・人民日報などで
情報収集に努めていますがイマイチ投資に踏み出す決心がつきません。
当然先生の著書も沢山読ませて頂いています。
(日本株式投資は10年以上程度の経験有)。
いまだに心の何処かにカントリーリスクが引っかかっているのが
最大の要因かと自己分析しています。
私の入手した投資対象の企業情報もマチマチ過ぎます。

そこで、気持ちを払拭し、第一歩を踏み出す手段として、
同様な気持ちで投資に躊躇している近傍の仲間を中心に募り、
会員制で【中国投資クラブ】を立ち上げたい思いがあります。

会の目的は:
1. 会則で決めた小額資金を持ち寄り実際に投資する。
2. そのために勉強会や情報分析徹底して行う
です。
先生はこのアイディアについてどう思われますか。
アドバイスをお願いします。
いずれにしましても投資のリスクは最終的には自己責任ですが…


■QさんからのA(答え)

私が初めて株をやった時は色々なことを試みました。
20人ほど友達を誘いまして、一人毎月2万円出して、
その月の1日の始値で同じ株を買って、
5年経ったらどうなるかという実験もして見たんです。

人間は知恵があるように見えても、
実はその株を買った時が一番高かったということもよく起こることです。
それならば本当に成長する会社の株を
ある特定の時点で自分の判断と無関係に時の相場で買うと
どうなるかというのを実験してもいいと思ってやってみたんです。
すると面白いことに、一定のお金しか持っていませんから、
株価が安い時はたくさん買えるし、
株価が高い時は少ししか買えないです。
したがって平均すると買値は安くなるんです。

また増資の発表があった時には
株を買うのをやめて払込資金に回しました。
そうやって3年たったら、
みんな同じことを繰り返すことに飽きてやめてしまいました。
たった2×36 即ち72万円で始めたのですが
それから30年経って
その人がもう年をとってこれから養老院に入るんだけど、
その時買った家がいま五千万円で売れるので、
これで死ぬまで何とか暮らせますと言って
私に礼状をくれたことがありました。

そんな経験をしましたので、
色んな実験をすることには反対はいたしませんけども、
不特定の人を集めるのは容易なことではありません。
親しい人でなければ、
誰も信用してお金なんか払ってくれるわけもありません。
そんなことに手間をかけているくらいなら、
自分一人で損をかぶった方がよいと思います。


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