第713回
■SさんからのQ(質問):日本の外交の基軸

最近の中国の躍進は目覚しく、
さらにインドもその後を追って発展するなど、
アジアの今後はかなりの大躍進を遂げることが確実視されています。
今後、日本の経済がその影響を受けるのは、間違いないことであり、
経済の舵取りは、アジアに軸を置くのは当然だとして、
政治や外交の基軸は
従来どおりのアメリカ・国連中心でいいのでしょうか?
先生の考えを教えてください。


■QさんからのA(答え)

今世界は大きな転換期にさしかかっていると私は思っています。
アメリカの時代が続いたのは、
世界大恐慌が終わった後、正確に言えば第二次大戦後、
ドルが世界の通貨を代表する基軸通貨になってからだと
私は認識しております。

やがてアメリカの時代が終わるとしても、
いっぺんにアメリカの代わりにどこかの国が現われる
ということではなくて、
統一の後には分裂があるというのが人間の歴史ですから、
恐らくアジアと、回教徒と、これまで支配してきた欧米先進国
といった3つに分かれて
お互いに綱引きをする時代になるのではないでしょうか。

アメリカの発言権が強いと言っても、
アメリカと国連は別なものでしょう。
国連中心という考え方は、
むしろアメリカ中心であるということに対する牽制として起ったことで、
まだ国連中心になってはいないと思います。
ですから日本のようなアメリカ一辺倒の外交政策は
今後かなり修正を要求されると私は考えております。


←前回記事へ 2004年8月12日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ