第716回
■IさんからのQ(質問):中国と中東・アフリカとの関係

先日、アフリカ方面に旅行した時、
中国ビジネスマンの多さに驚きました。
中国と中東・アフリカとの関係についても、
ご存知の範囲でコメントいただけましたら、幸いです。


■QさんからのA(答え)

世界中どこに行っても
中華料理屋があるのを見ても分かるように
中国人は早くから海外進出をしております。
その原因は、貧乏で自分の国では
生活していくのも容易なことじゃなかったということと、
国の中が長い間政治が乱れていて
政府に愛想をつかした人達が、新天地を求めて海外に移住したからです。
今世界中にいる華僑の数は6千万人と言われております。

たとえば南アフリカだけでも台湾の人が5万人もいます。
どうしてかと言うと、
一時期、台湾は大陸から攻撃されることを恐れて
外へ出る人が後を絶たなかったからです。
世界中から馬鹿にされて仲間はずれにされているのが
台湾と南アフリカとイスラエルです。
「同病、相憐れむ」ということでしょうか、
お互いに行き来することが割合自由だったので、
あっという間にそれだけたくさんの人が移住したのです。

或る時、私がヨハネスブルグで中華料理屋に入ったら、
料理屋の親父さんが私の顔を見て
「やあ、邱先生よくいらっしゃいました」
と挨拶したのにはとてもびっくりしました。
どうしてかなあと思ってきいたら、
台湾で私が主宰している雑誌を毎月見ているのだそうです。
毎月、私の大きな写真が載っているのですぐにわかったとのこと。

日本は工業化によって豊かな国になりましたけど、
将来はどうやってメシを食っていくかということについて
真剣に取り組まなければならない時代に入ってきました。
遅まきながら日本人がお金と技術を持って
世界へ出て行くことが始まろうとしています。
工業生産では先輩でも、海外でどう根をおろすかについては
中国人に教えてもらうことになりそうですね。


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