第717回
■HさんからのQ(質問):中国の分裂の可能性

中国の経済成長はこれからも続くと思います。
ただアメリカが中国の経済発展を脅威に感じて、
中国の分裂を図る動きがあるのではないかと危惧しています。
中国の政府、国民ともこうした動きに対する対策はとると思いますが、
貧富の格差、地域間格差の拡大により
不安定な状況が続くと思われます。

中国の分裂の可能性
(特にアメリカの介入、スパイ小説のようですが…)について
邱永漢先生のご意見を聞かせていただければと思います。


■QさんからのA(答え)

中国が分裂するんじゃないかと言う論調は、
中国が崩壊するんじゃないかというのと隣り合わせにございます。
また、分裂したらいいと密かに考えている人も結構おります。

中国は大き過ぎますので、
地方の利害と中央の利害が必ずしも一致しないことが絶えず起ります。
金融引締めをやる時も、地方の政府が抵抗して、
必ずしもその通りにやらないということが起ります。
中国では絶えずそういった遠心力が働いております。
ところが反対に
例えばオリンピックで中国の選手が金メダルをもらったりすると
喧嘩をしている台湾の人達までみんな拍手をするんですね。
こっちは一種の求心力です。
ですから中国では
遠心力と求心力が両方が同時に働いていると考えた方がいいと思うんです。

時と立場によって大国家である方が好都合の場合もあれば、
自分たちの事情を知らない中央に干渉されたくない
と考える場合もあります。
国境がなくなる方向に世界中が動いている時ですから
バラバラになるよりも地方と中央のバランスをどう調節するか
という解決法を選ぶだろうと私は見ています。


←前回記事へ 2004年8月16日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ