第727回
■NさんからのQ(質問):デフレが一転、インフレに?

はげたかファンド(外資)が、
バブル崩壊後の底値の日本の不動産等を安値で買いあさっていますが、
日本の不良債権処理がほぼ終了とともに
デフレが反転してインフレになると予想する人がいます。
(不動産も一気に上昇する?反転はこの2年くらいのうちに?)
先生はこの見方に対してどう思われますか。


■QさんからのA(答え)

世の中には予想屋さんがいっぱいおります。
でも予想した人がみな金持ちになったかというと、
いつも予想してるだけで、
予想を数多くやるほど当たらなくなるものです。

私も株の話をやって、
世間から株の神様みたいに言われた時多くの人から
「邱先生ほどの人なら投資信託を個人でおこせば、
 お金を出してくれる人がいくらでも集まります。
 それをおやりになったらどうですか」
また
「予想屋新聞みたいな会報をやれば、
 会員がいっぱい居るからいかがですか」
と散々勧められたこともあります。
でも、全部断りました。

相場は変わると言っても毎日変わるわけじゃありません。
2年か3年に一度、大きな潮の流れが変わります。
それなのに毎日毎日予想しなければいけないとなると、
予想すればするほど当たらなくなります。

たとえば国がこれだけお札を印刷すれば
インフレになるぞと誰でも思います。
でもいくら印刷しても、
土地が上がるぞと皆が思わなければ、札束は土地にはまわらなくて、
銀行に還流するだけです。
産業が上昇期に入って、
土地に対する需要が継続的にふえるのでなければ、
ふえたお金が土地には向かないのです。
ましてや歯ブラシが1本必要な人が
いくらでもできてくる歯ブラシを3本買うようなことは起こりません。


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