第764回
■なーさんさんからのQ(質問):故郷のことを思いますか

いつもQさんのコラムで勉強させていただいてます。
ありがとうございます。
私は現在香港在住で、現地の企業に就業しています。
将来も、Qさんの教えに従って中国関連の仕事が続けていければ
と考えています。
しかし、心の奥底ではいつも、(日本に帰りたい)という想いがあります。
Qさんは、故郷の台湾を恋しく想うことがありますか?
故郷のことを想いながら他国で生活することは、
まだ未熟だということでしょうか?


■QさんからのA(答え)

香港で現地の企業に就職しているとすれば、
日本の企業で就職して現地に派遣されるよりは
ずっと現地の人に近い生活だと思うんです。
人間誰でも生まれ故郷はあるわけですから
当然、故郷のことを考えるのは別に不思議なことではありません。

でも、人は自分のふるさとでは思うように成功できません。
どうしてかと言うと、
ふるさとのことは知りすぎていて
固定観念で頭が一杯になっているからです。
それこそ商店街の店の並びまで知っているんですから
新規の発想なんか出来るわけがありません。
新規の発想は他所の人がそこへ来て見た時に
「この土地のここがおかしい」ということで始まるんです。
ですからふるさとは遠くにいて思うものであって、
本当にそこへいない方がいいと思います。

むしろ、何も知らない所に行って、
そしてその土地の欠点が目について、
それをどうやって直すかとやる所から
事業は始まっていくと考えて下さい。
心に不満が残ったり、ふるさとのことを懐かしがったりするのは
何千年来みんなやっていることです。
私も親の墓参りには故郷に帰ることがありますが、
とても三日とおられません。


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