第816回
■A
さんからのQ(質問):なぜウイグルでワインを?

中国に赴任して2年、
最近中国ワインに興味を持ち、毎晩宿舎で飲み比べを楽しんでいます。
先生の中国ワインビジネスの話も興味深く読みました。
私の飲むワインは山東省煙台のものが多いのですが、
先生は新たな可能性としてウイグルをあげておられます。
ウイグルまで入って行かないと
新しいワインビジネスのチャンスはないのかと
改めて新しいビジネスの厳しさを感じておりますが、
山東省や河北省などではなく、
あえてウイグルでワインビジネスに取り組むことに
可能性を見出された着眼点をお聞かせいただけますか?


■QさんからのA(答え)

中国の経済が発展してみんなが豊かになれば、
飲み物で言えば、たぶんコーヒーが流行って、
その後必ずワインになるだろうと私は見ております。
いまはコーヒーをどの方向に持っていくかということに
手をつけておりますけど、ワインにも未だに執着を持っています。

あなたがおっしゃる煙台には私も行きました。
煙台の「張裕」というワインの工場も見てきました。
あのワインの指導をした山梨県の人を私は存じております。
張裕のワインが良くなったのは、その人が指導したおかげです。
ワインのできる所はほかにも色々ございますけど、
いま私が目を付けているのは
あなたのおっしゃるウイグルではなく、雲南省です。
昔フランス人の宣教師が入ってくる時に
コーヒーとワインを持って入ってきて、
それが全省にひろがってコーヒーも作っておりますが、
まだあまりレベルが高いとは言えません。
でもボルドーやブルゴーニュの葡萄の苗もかなり移植されましたので
もうしばらくしたら、いい葡萄ができてくると思います。
そういう葡萄を使って、ちゃんとした技術を導入して
少なくとも中国一のレベルのワインをつくりたいというのが
私の願いです。


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