第851回
ナナヘイさんからのQ(質問):靖国神社について

Q先生、この欄に相応しくないですが
少少政治的な質問をします。
靖国神社についてどう思われますか。
最近、瀋陽でタクシーに乗ったらドライバーから質問されました。
国のために殉じた人を弔う場所です、
中国にも同じような場所があるのではと答えて
それ以上の会話にはなりませんでしたが、
中国の庶民にも有名な様です。

中国共産党が政権にある唯一の正当性が
日本との戦争に勝ったことだという説があります。
共産党や身内の太子党の腐敗、
うまく金を儲けた人と相変わらず貧乏な人。
90年代以降の国をあげた反日教育やキャンペーンは
政権の弱さの表れだと思いますが、
その象徴が靖国神社になっています。

潜水艦の事もこれあり、このまま推移すると
感情的に縺れて形は異なるにせよ
またまた1930年代のような
日中の反目が始まる可能性が強いと思いますが、
Q先生は如何お考えですか。


■QさんからのA(答え)

日本と中国、韓国のトラブルの種の一つは
靖国神社といわれておりますけども、
靖国神社になぜ参拝をするのかということについて、
日本の総理大臣がはっきりと説明したことは
いっぺんもございません。

日本人の考え方としては
日本を間違った方向に導いた人も
国のためを思ってやったんだから、
もっと大きな気持ちで受け入れてやっていいんじゃないか、
それよりも命令一本で動いて死んだ人たちに
自分たちは頭を下げにいくんだ
ということじゃないかと思います。
そういう意味では日本人の方が
善人も悪人もあまり区別しないところがあって、
それが別の国の人には理解しにくいということだと思います。

国情の違いということがありますが、
そのことについて総理も説明を避けていますから、
争いの種は未だに続いています。
じゃあ、日本の総理大臣が靖国神社に参拝しなければ
外国の人の気持ちは収まるけど、
日本人の気持ちは収まるのか、
と言うことになるとこれも問題です。

そういうトラブルが国際的な商売の取引にまで
影響するということになると
精神的な問題を利害打算で判断するという
割り切れない形になってしまいます。
それは日本の総理大臣が決着をつけるべきことです。

隣り同志がお互いに反感を持って生きていることは、
世界の歴史の中で珍しいことではありません。
ドイツとフランスが仲が悪いとか、
イスラエルとパレスチナが
毎日お互いに殺し合いをやっているというのに較べれば、
アジアはましな方だと思います。

すぐに解決できないことでも
世代が変われば新しい時代がはじまるんじゃないですか。
解決のできない人に解決をしろと迫るより、
もう少し時間をかけて
そんなことを氣にしない人の時代になるのを待ちましょう。


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