第859回
みとっぽさんからのQ(質問):「世界経済激震」の対策

いつも楽しく有益なお話をありがとうございます。
ドル暴落・アメリカ経済崩壊・世界経済激震への
「対策」について質問させていただきます。

最近、ドル暴落・アメリカ財政赤字問題が、
強い危機感を伴い、各方面で報道されています。
いつかは大激震となって、
世界中を揺るがすことになると思えてなりません。
その時は、誰もが無傷ではいられないと思いますが、
個人レベルでも、できる限りの備えをしておきたいと思います。

一案として、元気の良い国の元気な株を保有しておくこと、
具体的には中国株の堅い銘柄を保有しておけば、
傷は浅く、立ち直りは早いのではないかと思うのですが、
いかがでしょうか。
実際、何をどうすれば良いのか、
見当もつかないというのが本音です。


■QさんからのA(答え)

ドルは非常に具合の悪い状態にあって、
このままの形で進めばいつかはドルの大暴落が起る。
それが世界中に大きな影響を与えるということについては、
私が経済の話をはじめた頃から一貫して考えてきたことです。
その割にはなかなか駄目にならなくて、
その心配をしている人の方が先に死んでしまっています。
おそらく今後も
そういうことがくりかえされると考えていいと思います。

アメリカが一瀉千里に没落をしていくということじゃなくて、
腐っても鯛という言葉があるように、
何と言ってもアメリカは世界で一番大きな力を持っている国だし、
また世界中の国々がアメリカが没落するのを
喜んで手を叩いて見ているわけでもありません。
アメリカと戦争をして殺し合いをやっている国の人は
ざまあ見ろと喜ぶかもしれませんが
世界全体から見た場合には
或る日、突然にそういうことが起るのではなくて
行きつ戻りつの繰り返しになると考えてよいと思います。

たとえば、1ドルが100円になったら
一瀉千里に50円に行くかというと、
またもとへ戻るということの繰り返しなんです。
今後もそういう繰り返しをしながら、
時間が経って見ると実際に起っていることは
ドルが下降線を辿るということで間違いはありません。

それに対して私たちがどう対処するかということになると、
おっしゃる通りで間違いはありません。
これはいつも私が言っていることですが、
経済の発展している国に投資をするに限ります。
たとえば株を買う場合でも
アメリカの成長株を買うよりは
中国の成長株を買った方が
安全で且つチャンスは多いと思います。


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