第867回
■O
さんからのQ(質問):都知事の発言について

いつも楽しくHPを拝読しています。
中国企業の技術力についてお聞きしたくお願い致します。

背景は、先日TVを見ていたら石原都知事が、
「中国は技術を真似ることはあるが、
新しい技術を開発する力は無い。
経済は上流、下流があり、
本当の技術の無い中国は中、下流の経済圏であり、
日本が脅威を感じるような相手ではない」
と言うような発言をしていました。
(正確な表現は忘れましたが)

先生はどのように思われますか?


■QさんからのA(答え)

石原慎太郎さんとは彼が芥川賞をもらった時、
私が直木賞をもらったので、
同期生みたいな所があり、どんな人かというのもよく知っています。
石原さんは日本では
真中よりかなり右よりの人と思われています。
右寄りの人というのは他所の国と喧嘩するのが好きですから、
はじめから対抗意識があってものを見ています。

ですから、彼が言ったような面が
中国に全くないというわけではありませんが、
そういう面を強調するような言い方をしている限り、
目には目を、ということになってしまいます。

日本人も昔は技術を持ってないと言われたんです。
それを言った連中に対して
日本人が反発して頑張ったから
いまの日本の技術ができたんだと言えないこともありません。
あと30年ぐらい経ったら、
石原さんは中国人に感謝されるようになりますね、きっと。


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