第1018回
■オカダッチさん
からのQ(質問):中国の物流日系企業

楽しく拝見させていただいております。
さて、質問ですが、
現在中国では物流業務(中国国内)を行っている、
日系企業(合弁、合資)はどれくらいの数があるのでしょうか?
また、中国に進出し、国内運送業務などを行うメリットは
何なのでしょうか?
その逆のデメリットもご教示ください。
知識の無い質問で申しわけありませんが、
ご回答よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

物流業務というのは
流通の仕事をやっている企業という意味だと思いますけど、
それが何軒あるかというのは
あなたがわからないように私にもわかりません。
そういう仕事は数の問題ではないんです。
数だけなら中小企業は山ほどありますけど、
実際に大きな仕事をやっているのは
2軒か3軒で大半を占めているものもあるわけで、
数で物事を考えてはいけないと思います。

たとえば、物流といっても
流通業もあれば、運送業というのもあります。
いまおっしゃっているのは運送業のことだと思いますが
私は15年位前に
ヤマト運輸や西濃運輸などの代表的な会社の社長さんに
中国へ行ってルートを開きませんか、と誘ったことがあります。
その時は全部断られました。
それが今は様相一変しています。

この10年に高速道路網が全国をつなぐようになったので
ずいぶん遠くまで自動車で物を運ぶ時代になりました。
大きな仕事も増える一方です。
だからと言って
日本人がそう簡単に割り込める分野ではありません。
省と省との間を干渉されずに通るためには
それだけの顔も権力も必要です。
そういう力を持った組織と組んで、
物流の先輩として教えてあげることができれば
何とか割り込むことはできます。
あなたが私に聞いているほど単純なものではありません。
まだあなたの年では
どこにどんな困難があるかということもわからないと思います。
ですから実際にそういう仕事に従事している会社に
うまくもぐりこんで、
仕事を覚えることから始めるべきだと思います。


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