第1082回
■ムックさん
からのQ(質問):反対運動と電力株

はじめまして。
邱先生のお話いつも興味深く拝見させていただいています。
最近、中国株を始めたのですが、
邱先生を知ってからは株や経済だけでなく、
人生観や考え方などいろいろな面で勉強させてもらっています。
ありがとうございます。

さて、質問なんですが、
最近流れているニュースで火力発電所などの建設で、
反対している住民に対してお金で雇った暴力団などが襲う事件
(まだ、憶測にしか過ぎないかもしれませんが)が流れています。
私は、物があふれる幸せな時代に生まれているので
良くわかりませんが、
日本でもこういったことは昔、
起きていたのではないかと思っています。
ニュースでは、こういったことが
これから先も起こるのではないかと言っていましたが、
こういうことが頻繁に起きると株価も下がるのではと思いまして、
そういったときが、買い時ではと思っています。
特に電力関係は。

事件の当事者にはかなり冷たい文章だとは思いますし、
素人的な憶測に過ぎませんが、
邱先生は、今回の事件はどのように感じ、
経済にどのような影響を与えると考えていますでしょうか?
文章下手ですが、よろしく御願いします。


■QさんからのA(答え)

今、中国のあちこちで暴動が起こっております。
あなたのおっしゃっているのは
火力発電所を作るから出て行け、
とお金ももらえないで追っ払われたのを
不満に起こった暴動だと思いますが、
世の中がかなり民主化したのに
今でも地方に役人の権力だけ残っていて、
理不尽なことが繰り返されているようです。
それに対して不満が爆発して
百姓一揆みたいなことになっています。

日本ではそういうのを見ると、
治安が悪くなって政府も弱体化するんじゃないか、
という解釈が多いようですけれど、
私はそういう具合には考えておりません。
昔の中国では暴動を起すと、命が無かったんです。
今、暴動が起きるということは、
暴動を起しても生命を失わないですむことがわかったからです。
これは経済が発展したというのが第一、
現にそれで皆の収入がかなり増えています。
なのにオレたちの所だけがこんな目にあわされているんだ、
ということで怒ってるんです。

したがってこのことは
株式市場に影響するような大きな波じゃないんです。
一番大きな波はお金の波であって、
人の波はそれによって動くのです。


←前回記事へ 2005年8月17日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ