第1114回
■団扇さんからのQ(質問):日本のIT関連株

拝啓 邱 永漢殿

会社員の団扇と申します。
いつも有益なお話をありがとうございます。
先生の教訓「潮をみよ、波を見るな」を実践し、
日本株から中国株に乗り移りました。
当初、損切りをしての移行でしたが、
中国株の売却益、配当、評価益によって損を最近一掃しました。

ただ日本株にも未練があり、
ソフトバンク、楽天、イーアクセス、ライブドア、ヨーザンを
中国株並の成長を期待して買いました。
これら日本のIT関連株をどのように見たらいいのでしょうか?
数年前なら良かったとも思うのですが?
よろしくお願いします。

                          敬具     団扇


■QさんからのA(答え)

日本人ですから日本の株に慣れています。
今後も日本の株に注目するのは当然のことだと思います。
ただ私に言わせると、
国境を越えてお金が世界中を流れる時代になりましたので、
どこで投資をするのが自分に有利かということを考えてやるのが、
一番正しい方法だと思います。

よその国だったらカントリーリスクがあると言いますけど、
日本のカントリーリスクも相当なもので、
3万9千円だった株が8千円や9千円まで下がったんですから、
国にこだわらない方がよろしいんじゃないでしょうか。

一番大切なことは
パイが大きくなる所にいって分け前をもらうのが、
パイの縮まる所でみんなで奪い合いをやるよりも易しい
ということだと思うんです。
ですから私だっていまも日本の株を持っていますけど、
見れば見るほどイヤ気がさします。
そういう国でも必ず成長する企業はあることは
おっしゃる通りですが、
確率はうんと低くなるとお考えになった方が
いいんじゃないでしょうか。


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