第1193回
■夢見る青年３さんからのＱ（質問）：B株主への救済は？

こんにちは、今回の質問で3回目になります。
いつも貴重なご意見ありがとうございます。
先日、深センB株の万科企業が
A株主には非流通株問題での救済策があるがB株主には無し。
との記事がありましたが、これから先、
他の銘柄でもB株主にはA株主と同じ待遇で
株式市場に受け入れてもらえないのでしょうか？
現在下げている上海、深センB株を
これからも買いたいと考えています。
先生のお考えをよろしくお聞かせ下さい。
よろしくお願い致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

中国の株はその生い立ちの過程で
よその国になかったことがいくつか起っております。
例えば株を上場した時に政府が外貨を持っていなかったので、
自分で外貨を用意できるようにと
米ドルもしくは香港ドル建ての資本金を集めることをやったのが
Ａ株Ｂ株という差になりました。

また中国の上場会社は
元々国営事業から始まっておりますので、
株を国がたくさん持っていました。
その株をいきなり市場に出したのでは株価に影響するので、
市場に出してはいけない株という制限もあります。
そういう株を私の会社も持っております。
買ったときは額面で買いましたので、安いんですけども、
その後売れずにじっと持っているということが続いております。
この株を流通をさせた場合、株が下がったら
どうやって保証するかという問題もあるんです。
いまそのテストをあれこれやっていますが、
株価はそれほど大きくは下げてはいません。
でも、嫌気がさした人があって、
市場がモタモタしているのが現状です。

それが今後どういう形で片付けられるかは、
今後試行錯誤して決まっていくと思います。
我々みたいに長期にわたって中国の成長を買う立場から言えば、
あまり問題にしない方がいいと思います。
一番大切なことは
今年も来年もしっかりお金を儲けて、
当分業績がよくなっていく企業はどこかを探しあてることです。