第1238回
■関羽さんからのQ(質問):一人っ子が経済にもたらす影響

中国の経済発展は素晴らしく、
短期的には世界でも一番成長するエリアだと思います。
そして株式投資に置いて良いパフォーマンスがあると思います。
ただ、70年代から始められた一人っ子政策の影響が気になります。
若年層の現象(安い労働力の減少)、高齢化の加速、
かわいがられて育てられた子どものハングリー精神の不足等々。

もちろん日本はもっとひどい状況だと思いますが、
他のインドや東南アジアの国と比較すると
中国への長期投資にとって気がかりな点です。
邱永漢先生のご意見を聞ければと思います。


■QさんからのA(答え)

中国の場合は人口が多すぎて、
生めよ増やせよとやったら、
たちまち食わせるだけでも大変なことになってしまいます。
まだ貧乏だった中国が一人っ子政策をやったのは
自然な対応だったと思います。
でも一人っ子政策がこのまま続くかどうかということになると、
どういうことが社会に起るかによって変わる
と考えた方がいいでしょうね。

いっぺん決めたことだからいつまでも続くのではなくて、
人間のつくったことですから
時代に合わなくなればまた変わるものなんです。
現に、このままの状態を続けて行きますと、
年寄りばかり増えて次の時代を背負う人が減ってしまいます。
日本でも同じことが起っていますが、
果たしてどうなるかは
もう少し時間が経ってみないとわかりません。
ただ、わかっていることは
人が決めたことは
時代が変わればいつでも変えられるということです。


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