第1315回
■フャンタジスタさんからのQ(質問):なぜ買わないのでしょうか

先生!私には理解できませんので教えて下さい。
2001年以降、A株より割安なB株を
購入出来る立場にある中国本土の人達が
(解禁当初の賑わいは別にしても)
積極的な買いに走らないのはどうしてなのでしょうか?
また、一部では万科のようにB株のほうが逆に、
A株より高くなっている銘柄も見受けられます。
仮にも、A・B株が統合される前に、
A株が外国人に開放されることがあるなら、
外国人投資家は瞬時に割高なB株を売って
A株に乗り換えようとすると思うのですが・・・。

B株に有望な銘柄が少ないことも影響はしているとはいえ、
やはり中国人にとってはその気質からして、
長期的な視点より、目先の利鞘がの方がより
魅力的に感じるからなのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

A株とB株があって、
中国の人がB株を買ってもよろしいということになったために、
株価がぐんと上がったといいますけど、
中国の人がB株を買ってもよろしいというのは
中国の人で外貨を持っている人が買ってもよろしいということで、
誰でも買えるということではないんです。
ただその掛け声だけで株価が上がったんです。
ですから、中国の人が自由にどちらでも買える
とお考えになっているとしたらそれは間違いです。

むしろ今後A株とB株が一緒になる時に
買えるようになるとお考えになった方がいいし、
それまでの間にA株とB株との株価に差がありますので、
その差を狙って株を買うこともできますが、
そんなことよりもあなたが実際に買った株が
将来性があるかということの方が大切だと思うんです。

いまの中国人はまだ成長株というのが
どういうものかわからない人が多いので、
短期勝負に出る人がたくさんいます。
ですからよその国の人がどうだということではなくて、
株にはそういう不条理なことがつきまとうと
お考えいただいた方がよろしいと思います。


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