第1345回
YさんからのQ(質問):日本の住宅価格

邱 先生は以前、日本の住宅が販売価格はおなじまま
その面積が倍にでもならない限り、
消費が回復することはこの先ありえない、
という主旨のことをかいておられていた記憶があります。

しかし、今回のヒューザーや姉歯建築設計士による事件で
浮き彫りにされた問題をみるにつけ、
現実にはそんなことが起こり得るのは難しい
という印象を持ったのですが、いかがお考えでしょうか?


■QさんからのA(答え)

いまあなたがおしゃっていることと、
私が言っていることは噛み合いません。
住宅スペースを倍にするということは
もとより難しいことでありまして、
政府が音頭を取ってやっても、
そう簡単にできることではありません。
私が言っていることは
日本はずっと景気が良くなかったので、
それを振興する方法として考えられることは、
一つは夜の商売が盛んになったら、それが景気を良くするだろう。
もう一つは家をいまの倍にするという目標を立てて、
所得倍増じゃなくて
住宅スペースを倍にすることを奨励すれば、
「ウサギ小屋に住んでいる」なんて言われないでも済むし、
また、それが新しい事業を生み出しますから、
それが景気につながるんじゃないですか、という意味です。

それに対して鉄筋の数を減らすというのは、
インチキな話でありまして、
イカサマシと国家の政策を混同しないで下さい。
そういうことをやる人はいつの時代にもいるもので、
たまたまそれがばれて
大騒ぎになっているだけのことじゃないですか。
手抜き工事と言う言葉がある以上、
日本の国にも手抜き工事はあるのは珍しくない、
と言っていいんじゃないかと思います。


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