第1458回
■陶朱公にあこがれさんからのＱ（質問）：日本は資本家の国ですか

社会人になってより、
邱先生の著書で興味があるものは読んでいます。
大変、為になっていますが
株でもうけると使ってしまうので、
お金持ちになる条件からは、自分ははずれているように思います。

ところで、最近読んだ「起業の着眼点」の中で
先生は、「日本は資本家の国になった」と書かれていますが、
製造業の労働者より、投資産業の仕事に就いた人が、
お金に関しては有利になると考えてよいでしょうか。
また、日本国内での製造業、
特に最先端技術の産業は
利益を出すことが厳しくなるでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

製造業とか投資産業という分け方をするわけではありません。
お金のもうかる仕事は製造業の中にもあるし、
投資信託みたいな仕事をやっているところにもあります。
もちろん失敗するチャンスもたくさんあります。

ですからそういう分け方よりも、
サラリーマンと創業者、
という具合に分けた方がよろしいんじゃないですか。
サラリーマンの場合、決まった月給を貰って、
その範囲内で暮らさなきゃいけないし、
その代わりお金を増やすチャンスはほとんどありません。
ですからお金を増やそうと思ったら、
お金を増やす立場に自分を移し変えなければ可能性はゼロです。

先端産業ならばお金が儲かるとか儲からないとか、
そういうことじゃなくて、
先端産業の中にでも
儲かる仕事と儲からない仕事があるということです。
ですからあなたの切り口ではうまくお金にぶっつかりません。