第1617回
■アブラモさんからのＱ（質問）：中国成長のピークとそれから

はじめまして。毎日楽しく拝見させて頂いてます。
最近中国崩壊などの本がたくさん出回っていますが、
中国経済発展はオリンピックや上海万博までなのでしょうか？
様々な問題は抱えていますが、
なんといっても人が多いということがポイントで、
更なる交通インフラ、旺盛な内需に支えられ、
本当のピークは2015年〜2020年になるのではないかと
自分は想像しています。

中国株では御多分にもれず、運良く大きな恩恵を受けてますので、
自分は来年中に半分売却し、
ちょこっと贅沢して残ったお金は中東かベトナムへ。
もう半分はタダで頂いた様な株ですから、
中国の発展を楽しみながら10年・20年と
観察しようと思ってますが、先生如何でしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

オリンピックとか上海万博が一つのピークになる
という考え方をする人が多いようですけど、
日本もオリンピックをやった時が日本経済の頂上でしょうか。
一つの小さな山に差し掛かっているのは間違いありませんが、
経済というものは連山にできているんです。
ですから一山越えたらまた一山、
と考えるのがよろしいんじゃないでしょうか。
あなたの人生はあなたが何歳と決めたところで終りでしょうか。
その後もあるとすれば、
経済もそういう動きをすると思って下さい。

私はまだ終ってもいないチャンスをすぐにも飛び越えるような
先の先のことまで考えません。
一つの動きがあれば、そのまた先にどうなるのか。
自分はちゃんとやっていけるのか、
どうするのが一番ベストなのかと考えながら将棋を指します。
そう大した金も持っていないのに、
足元のふらつくようなことは考えないで下さい。