中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1621回
hachikさんからのQ(質問):中国版ビックカメラの将来性

初めて質問させていただきます。
先日、初めて中国上海を旅行しました。
日本よりも活気にあふれていて
かつ街の規模が大きいのにほんとに驚きました。

こんなにたくさんの一般市民が
今あまり持っていないという家電製品をこぞって買えばどうなるか?
そうおもって、郊外の国美電器まで足を運んでみると
日本のヤマダ電器をも優にしのぐ勢いでした。
これは伸びると直感したのですが、
やはりこういう企業は中国にありがちな独占国有系列企業と違って、
競争のため薄利にならざるを得ないということが心配の種です。
国美電器の今後の将来に関して先生のご意見をお聞かせください。


■QさんからのA(答え)

中国では家電ブームが始まったころは、
家電製品を作るメーカーがかなり脚光を浴びて、
株価も2ケタ台の値段が珍しくありませんでした。
それがものすごい競争のおかげで、
最近ではみな額面に近づく値段までおちこんでいます。

それでも家電製品は量的にまだ増えておりますので、
それを販売する電気屋さんの中には、
日本の安売り屋さんのようなのがいくつも出てまいりました。
それらのディーラーはスケールも大きいし、
それからものすごい勢いで売り買いを拡大していくでしょう。
しかし、一軒で経営しているのではなくて
色んな店が集まって、
それをコントロールしているシステムになっているのが
日本のディーラーと一緒くたにすると間違えます。
家賃でもらっているのか、それとも売り上げでもらっているのか、
それによっても違うと思います。

ですから、それぞれの会社の利益の構成がどうなっていて、
それはドンドン増えていくものなのかどうか、
もっと内容に立ち入って研究することが必要だと思います。


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2007年2月7日(水)

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