中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1622回
蝶の香りさんからのQ(質問):旅行業界について

毎日楽しく読ませて頂いてます。
質問が2点あります。もし宜しければ回答をお願いします。

1. 邱先生の影響を受けて2001年から中国株をやっておりますが、
お勧めになった銘柄の中で方正(ファウンダー)や
中国民航信息網路(トラベルスカイテクノロジー)は
私が購入したなかで成績が振るいません(方正は損切りしました)。
思うにネットワークやシステムなど
ソフト系の知的所有権は中国では
今も今後も軽視されていくと考えて宜しいのでしょうか?

2. 本年3月から団塊の世代の大量退職が始まります。
私はこの世代が退職金を将来の生活への不安から
投資信託に振り向けて運用し
証券会社の業績が上向くと考えているのですが、
どうお考えでしょうか?
何年か前、ほぼ日イトイ新聞での「もしもしQさんQさんよ」で
郵便局定額貯金の大量満期の際、
予想された通りになったことからご意見を伺いたいです。
旅行業界などが潤う可能性もあるかと迷っています。


■QさんからのA(答え)

まずお買いになった銘柄の中で、
ファウンダーというのはソフトの会社ですけど、
元々発明した人は北京大学の先生で、
学者の商法で始めたものですから、なかなかうまくいかなくて、
私も見切りをかなり昔につけたことがあります。
その後見ていると一向にパッとしないようですから、
やはり士家の商法でなくて、
学者の商法もあまりアテにならないと思います。

もう一方のトラベルスカイは最近随分良くなりましたし、
今後も観光ブームの一環として手堅い動きをするでしょうから、
ジッと持っていてもソンにならない銘柄だと思っております。

また退職金で投資信託を買うという話は、
簡単に言えば何もやらないということですから、
私に相談することは何もないんじゃないでしょうか。
大抵の日本の人は
自分で工夫して金儲けをするということをやらなくて、
汗水たらして稼いだお金を銀行に持って行って
遊ばせておくという人が多いようです。
その代わりに投資信託が遊ぶということは、
その延長線上で
物を考えているということでしょう。


←前回記事へ

2007年2月8日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ