中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1636回
阿桂さんからのQ(質問):付き合いについて

邱先生は交際範囲がたいへんお広いですが、
冠婚葬祭などのつきあいはどのように対応されているのでしょうか。
すべてに出席などしていたら
身体がいくつあっても足りないと思います。
つきあいについての邱先生のお考えをお聞かせください。

新年会については海外に避難(?)されている
と書かれたものを拝見したことがあります。


■QさんからのA(答え)

私が東京の生活をやめて香港へ移った時、友達に
香港の世界的に有名な金持ちの人たちを紹介してあげましょうか
と言われたことがあります。
私はそれを断わりました。
日本にいる時だって冠婚葬祭に引っ張り出されることが多いのに、
香港でも同じことをやったら
冠婚葬祭だけで365日が終ってしまって、
自分でものを考えたりする時間もなくなってしまうと思ったからです。

冠婚葬祭というのは忙しい人ほど負担になっていて、
たとえば政治家の人が結婚式に来ているのを見ていると、
大体途中で全部帰ってしまいます。
ですから政治家だけを同じテーブルに集めたら、
終るまでに一人も人が座っていないテーブルができてしまいます。
私の子供の結婚式の時は
政治家は一つのテーブルに一人ずつ分けて座ってもらいました。
それもその政治家の地盤のところの
社長さんばかりのところに座らせましたから、
帰るに帰れないで、結構最後までいたようです。

これも浮世の習いですから
それぞれの人の考え方にもよりますけど、
冠婚葬祭のお付き合いをするよりも、
自分の仕事が重要だと思う人はそういうやり方をすればいいし、
冠婚葬祭で自分が成り立っていると思う人は、
きちんとおつとめをするのがよろしいんじゃないでしょうか。


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2007年2月22日(木)

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