中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1758回
losheさんからのQ(質問):新たな価値の創造

Q先生、こんにちは。
初夏の若葉が目に眩しい今日この頃です。
お金について質問します。教えてください。

先生が常日頃おしゃっておられる
「ドル札輪転機の大忙し」が生み出す紙幣は、
「物・サービス」の値打ちを裏打ちするため、
現在では 「$信仰」のため必要だと思います。
幸いこの状態に則った「発展・前進」が
現状の暗黙の合意だと思いますし、
その幸の原則を崩そうとは、今は誰も思わないと思っています。

溢れかえった$札の山が他の価値通貨の山へ移り変わる事態は、
まだまだ先だと思っていますし、
世界が納得した信頼できる通貨(価値)への
今は過度期なのだと思います。
そうだと仮定すれば人の作り出す物・サービスの価値の蓄積は
無限に拡がると想像できますし、
その裏打ちは信用でしかありません。
物(金・GOLD)の裏打ちから離れた通貨(お金・価値)は、
信用の輪を広げていくしか存続の道はないのであって、
そこには、国益などとは違う、
新たな基準(誰かが誰かを認める行為(サービス)・作られる物)の
萌芽が近い将来にあるのではと勝手に思っています。

こんなのは、夢なのでしょうか・・


■QさんからのA(答え)

あなたが私に何をきこうとしているのかよくわかりません。
ドルが印刷されてドンドンふえていっても大丈夫なんだ
ということでしょうか。
もしそうだとしても、
それが無限に続くと考えるべきではないと思います。
或る日、突如として
ドルの値打ちがなくなるとは私も思いませんけど、
だんだん選手交替に近づくだろうとは考えられます。

簡単な話、日本や中国が持っているドルや米国債を
売りに出すといったら、
それだけでアメリカ経済は壊滅的な状態に陥ります。
実際にはそういうことは起らないし、
そういうことをやれば、
それをやった国も損をしますから起こり得ないことです。
でも長い目で見れば、一方がだんだん値打ちがあるようになって、
もう一方はだんだん値打ちがなくなっていくことは
傾向として現に起っていることです。
明日明後日起ることではありませんけど、
いまの年の若い人たちが年寄りになるまでの間には
かなりの変化になって、
ちょうど山を切り崩すような形で
少しずつ起っていくのではないでしょうか。


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2007年6月24日(日)

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