第1759回
■まさに和だねさんからのＱ（質問）：欲と二人連れ

邱老師、ご無沙汰しております。
欲に関してのご相談です。

最近"欲"が竹の子のように沸いて出てきて困っています。
会社に入りたての頃は貧乏で、もちろん貯金は０でしたし、
この頃は欲とは無縁だった気がします。
株に投資しようとも思いませんでしたし、
ましてや投資用不動産を買おうなどは想像もつきませんでした。
この頃たまたま手にした
先生の「お金の貯まる人はここが違う」という本の通りに
天引き貯金など地道にしていたら、
自然にお金が貯まるようになってきたから不思議です。
その後も纏まったところで
ちょこちょことその時々に投資に廻していたら
これも不思議なのですがチョコチョコと殖えてきました。

ところがです、最近資産が殖えるに従い
もっともっと欲しいという欲に囚われている自分に気がつきました。
まだまだ儲け３０両くらいだと思うのですが、
このレベルではまだ欲を出して
儲け百両の域に達したほうが良いのでしょうか？
もしなんとか見切り千両を通り越して
無欲万両の域にジャンプ出来る方法がありましたら
ご教授いただきたく、よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

お金がない人はそんなに欲はありません。
また、欲がないからお金がないとも言えます。
でも、お金がないと駄目だと思って頑張って少しふえると、
ふえた分だけ欲張りになります。
金持ちになればなるほど
もっとお金をふやすことにお金を使うようになります。

いま日本は世界でも金持ちの国ですから、
日本人は昔に比べてとても欲張りになり、
人が金を持っていると嫉妬をします。
ですから私は「お金持ちになったら
人に知られないようになるべく黙っていなさい、
決して球団を買おうなんて言うな、
言った途端にみんなに袋叩きに合います」と警告しています。

あなたも少々お金ができて少し欲張りになったところです。
欲張りになって当然いいところもあるわけで、
お金がない時とお金がある時と何が違うかというと、
私がいつも言うことですけど、見える景色が違います。
シャツ１枚しか買うお金を持っていない時には
シャツのことしか考えられないけど、
１億円持つと、様々な可能性が出てくると、
見える景色が変わるんです。
あなたはやっと３階くらいのところに来たところですけど、
30階もあれば50階もあるわけですから、
次々と上に登って新しい経験をするのも生き甲斐の一つだと思います。