中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1793回
浪人生さんからのQ(質問):開発と賃貸、どちらがいいでしょうか

はじめまして。
いつも参考になるお話をありがとうございます。
先生の見識の深さに感心して、
出版されている本をいくつか読んでいたのですが、
気になる点があったので、もしよろしければ教えてください。

長期的な中国の不動産の値上がりを見込んで、
中国の不動産株への投資をしました。
個人的には、不動産開発会社よりも、不動産賃貸業が
安定して長期的な不動産の値上がりを享受できそうで好きなので、
上海で不動産賃貸業を営んでいる
恒隆地産と恒隆集団の株を長期保有目的で買いました。
しかし、株を購入してから気づいたのですが、
中国の土地は国家保有なので、日本とは勝手が違うとのこと。

先生としては不動産賃貸業の収益割合が多い会社と
不動産開発の収益割合が多い会社のどちらのほうが、
うまく利益を享受できるとお考えでしょうか?
長い目で見て不動産開発のほうが儲かるのであれば、
万科企業に乗り換えようかと思いますし、
不動産賃貸業のほうが儲かるのであれば、恒隆地産の買い増しか、
香港の証券会社で口座開設をして
広州の不動産投資信託である
越秀リート(※香港メインボード0405)の購入か、
借入金を使って中国のマンションの現物購入をしようかと考えています。

個人的な質問で申し訳ないのですが、もしよろしければご教授ください。


■QさんからのA(答え)

私はあなたのような考え方で
不動産業者を見たことは一度もありません。
ハンルン(恒隆)という会社の経営者は
私もよく知っている人ですが、
開発をしている会社の人たちとももちろん面識があります。
どちらの会社も建てたものを貸しにも出しているし、
販売もしております。

なかでもハンルンは
不動産を持って賃貸しをするのを本業にして
香港でずっとやってまいりましたので、
中国大陸でも同じような展開をやっております。
どちらがいいかは好みの問題です。
自動車をつくっている会社と自動車のリースをしている会社は
どちらがいいかときかれたら、あなたは何と答えますか。


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2007年7月29日(日)

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