中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1839回
イエローストーンさんからのQ(質問):企業買収ファンドに関して

米国で企業買収ファンドが上場をしたり(ブラックストーン・グループ)
予定しているものがあると拝見しました。
過剰流動性の緩和を狙い、
中国政府もブラックストーングループに出資したと新聞で拝見しました。

ファンドはさまざまなセクターにおいて大型の買収をしておりますが
今までこのようなファンドは
一般の人には何に投資しているのかよくわかりませんでした。
しかし、今回上場したことで
一般の皆様にも情報は提供されると思います。
今後このような上場したファンドの物も見方、考え方、
投資判断のメリット、デメリットも含めて
教えていただければと思います。

またこのようなファンドが上場して資金を調達し
さらに大きな買収をする動きが
米国をはじめ世界中で展開されていくのでしょうか?

先生の意見を聞かせていただければ助かります。
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

アメリカは経済の発展が足踏み状態になってから
もう既に30年ぐらい経ちます。
その間にお札を印刷して外国から日用品を輸入して
それに払ったお金を
また自分たちのところにおびき寄せるためにやっているのが
アメリカの金融商品です。
つまりアメリカ人が外国人に渡したお金をまた集めてきて
博打をやっているようなところがありまして、
そういう空間が大きい時はあまり欠点が表れなかったんですけども、
最近はそれが日本や韓国や台湾などの企業に対する
買収にまで及んできました。

おっしゃっている投資会社も
そういう中でスケールの大きな仕事をやっておりますけど、
いずれも人のお金を預かって
博打みたいなことをやっているわけですから、
上手くあたった場合にはいいんですけども、
そういうバクチ屋がうんとふえていますから、
できの悪い経営者にお金を預けると酷い目にあう
ということがこれから続出すると思います。
私なら買占めをする会社に出資するより
あの会社は間違いないという会社の株を買います。


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2007年9月13日(木)

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