中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1998回
俊英さんステキだわさんからのQ(質問):日本経済について改めて

先生、こんにちは!
最近は中国株銘柄の選別で忙しくしております。
さて、築地の初セリでは、
香港の回転寿司チェーンのオーナーが、
大間産の鮪をセリ落としたことが大きく報道されていましたが、
このところの心配事は、中国等新興国の台頭よりもむしろ、
日本の国力の相対的な低下の方です。
為替レートも対$を除くと、
ユーロを初め主要通貨に対し、下落の一途です。

さらに、日本株は年初よりズルズルと下げ続け、
先生曰く、実質倒産水準の100円以下の株が随分と増えて来ました。
今年は、もう踏ん張りが効かず
大型倒産や外資に買収される大手企業も出てくるのでは
と危惧しています。
護送船団方式から国際的な競争に晒されるがあまり、
巷では、ニートやワーキングプアが溢れ、
負の連鎖を招く殺伐とした社会になってしまいました。

日本経済については、
昨年末にも悲観的なコメントをされていましたが、
改めて中期的な見通しをお聞かせ願います。


■QさんからのA(答え)

経済的に発展してあるところまで到達すると、
成長はとまりますが、生活のレベルはそんなに下がらないんです。
ですから日本の景気はパッとしないと言っても、
日本人の生活は、
よその国に比べたらかなり高いレベルにとどまっているし、
それなりの収入もあります。

よそのこれから新しく発展する国に比べれば、
まだ生活水準も高いしお金も持っていますから、
そのお金を使って、
日本国内じゃなくて外国に投資をする時代に入ると見ております。
一人一人の持っているお金は大したお金ではありませんが、
全体をあわせると1500兆円も資産があると、
新聞にもよく出ている通りです。

今まで銀行に預けっぱなしにしていたお金を、
一人一人の人が中国株を買ったり、ベトナム株を買ったり、
人によってはロシア株を買おうか、
それともブラジル株を買おうかなんて、
欲張った考え方の人もふえる方向にあります。

ですから日本人がメシが食えなくなってしまうわけではなくて、
日本人は何をすべきかということを一人一人の人が意識して、
もっとプラスになる方向に動きつつあると考えて下さい。


←前回記事へ

2008年2月19日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ