中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1997回
まるこさんからのQ(質問):高速道路にも力が入る?

20年来のQファンです。
今年も世の中の先を見るのに
ヒントになるお話を沢山お願いします。
先日のもしQで、
不動産規制やオリンピック後の景気の冷え込みを避けるため、
今年は中国政府が公共投資に力を入れていくだろう、
ということを書いておられましたが、
その中に高速道路は入っておりますでしょうか?

長期スタンスで臨むようにアドバイスをいただき、
数年間ずっと持ち続けて数倍になっているのですが、
同時に環境保全が課題になるとも書いておられたので、
この先も持っていた方がよいのか、気になっています。
コスト分は回収済(これも先生のアドバイスです)なので
欲張りですけど、よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

公共投資に力が入ると言ったのは、
これからやる公共投資であって、
すでに出来上がった高速道路は、
もう公共投資の対象じゃありません。
過去の公共投資です。

もし高速道路が新しく計画されるのなら、
もちろんその中に入りますけど、もう一通り出来てしまいました。
同じ高速道路でも人の通らない高速道路が多いので、
そういうところの株を買ったらそれこそアウトです。
私が高速道路の株を買えと言ったのはもう7、8年も前のことです。

いま私の言う公共投資というのは、
これから新しく作る鉄道、これから新しく作る道路のことです。
高速道路よりも、下の道ができてないんです。
ですから、たとえばアスファルトを扱う小さな工事屋にも
陽が当るだろうと思っています。

また鉄道の仕事はふえる方向にありますが、
もともと国有事業だったのが私営化の方向に移されただけで、
効率の悪さはお役所並みですから、難しい面もあります。
それに比べると、環境保全の仕事、
またはゴミの処理や汚水の処理の仕事の方が有望です。
おそらく政府がいくらお金を払っても
やらなければならない公共投資は環境の改善でしょう。
ただし、環境保全も鉄道と同じように
役人がやっている会社もありますので、
民間企業としてやっているところに焦点を定めて下さい。


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2008年2月18日(月)

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