第2040回
■マダムグリーンさんからのＱ（質問）：中国の態度について

Q先生、いつも先生のお話は
大変人生の指針になることばかりで興味深く拝見しています。
貴重なご意見をありがとうございます。

さて、このところ餃子の事件で日本では騒ぎになっていますが、
中国当局の対応や発言を聞いておりますと、
自分の都合の悪いことは決して認めず、
相手に全ての責任を押し付けているように思います。

私は中国にかなり投資をしていますが、
例えば食品や薬品・玩具などに重大な問題を生じても
一切自分の非を認めず相手の非ばかり唱える中国という国に
世界の国々が愛想を尽かし、
その結果経済が急落するのではないかと危惧していますが、
Q先生はどのようにお考えでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

あなたはよその国をほとんど見ていない人だと思います。
日本では何かあるとすぐ謝ります。
日本語には「謝ればいいだろ」というセリフさえあります。
よその国にはそういう言葉はありません。
みんな謝らないんです。
自分の非を認めたら自分の損になりますから、
どこの国の人もそういう態度をとります。
中国人よりもヨーロッパの人の方が
もっとひどいんじゃないでしょうか。

ですから謝らないことで
中国人に対する日本人の見方が変わると考えるのは間違いです。
そういう人たちを相手に
どうやって謝らせるかというのも、もちろん仕事の一つです。
中国がそれを認めないのであれば、
結局餃子を食べなければいいんですから、
困るのはどっこいどっこいということになります。
そういうプロセスを経て、
お互いにこれからどうすればいいのかを考えればいいわけで、
相手をなじっているだけでは問題の解決になりません。
もう少し時間がたてば、新しい解決法が見つかります。