第2067回
■おたっきーさんからのＱ（質問）：非流通株問題

いつも楽しく拝見して頂いております。
Ｑ先生の本に感銘を受けて
中国株を始めてから６年になりますが、
おかげ様で結構な資産を貯めることができました。
感謝しております。

さて、今回のサブプライムローン問題で、
中国株もその影響を免れることはできなかった訳ですが、
去年は香港株、本土株とも割高だった水準が、
今は割安になっていると思っています。
今後、北京オリンピック、上海万博、
それ以降も中国は成長を続けると思いますが、
今後の中国株は
それに追随したものになっていくものなのでしょうか？

非流通株問題については一定の成果を得た訳ですが、
いまなお、中国政府が大株主です。
市場に放出するという話があれば、
株式市場は低迷するかもしれません。
Ｑ先生はその点についてどのようにお考えでしょうか。
よろしくお願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

株式市場の未来がどうなるか正確に当てるのは
そう簡単には行きません。
大体がみんなの考えているのと逆で、
あなたがいま考えているのと違う展開になると思って下さい。
もしあなたがいま考えている通りなら、
あなたはもう既に大金持ちになっているはずなんですから。

例えば、多くの人は
中国の経済はオリンピックまでなんとか成り立って、
それからおかしくなると思っていますけど、
もしそうなるんだったら、
持っている株を全部売ってしまったらどうですか。

ベテランになったら必ず当たるわけじゃなくて、
その時々で環境が違いますから、
当て方も当然一回一回違うと考えるべきです。
そういうような意味では、一生クイズをやるようなものですね。

中国の政府がたくさん持っている株を放出するのを
心配しているようですけど、
中国の政府がバカであるということを前提として
心配しているだけのことです。
中国の政府はそんなにバカなんでしょうか。
中国政府の方があなたよりずっと金持ちなんです。
金持ちはバカなことをやると貧乏人が心配するのは
おかしいと思いませんか。