中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2084回
桑田さんカッコいいわさんからのQ(質問):株価が景気の指標なら

早速ですが先生、
これっていつか来た道ではないかと危惧いたしております。
世界的な景気の減速からも免れて、
独自の成長路線をひた走るのかな
と思っておりました中国経済ですが、
環境・大気汚染、サブプライム、原材料価格の高騰、
チベットの騒乱等様々な問題が表面化して、
昨年高値を付けた中国成長株と目される一群も、
1/3位まで下落してしまいました。
最近アリババと中国消防を安値で購入いたしましたが、
増えるのは株数ばかりで、時価は目減りする一方です。
下落し始めると
とことん行き着くとこまで行ってしまう中国株のことですから、
底を打ったとはとても思えません。

そこで質問ですが、
株価が景気を先取りする指標と受け取るなら、
中国経済もかなり減速を余儀なくされるのではないでしょうか。
私の杞憂を振り払っていただけるような、
強気なアドバイスがいただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

株が下がり始めると、
初体験の人はすぐ驚いて真っ青になります。
もうこのまま奈落の底へ落ちてしまうんじゃないか
と思う人もたくさんいます。
もしそうだとしたら
証券取引所が今日も続いているわけがありません。
過去において何回も何回もそういうことがくりかえされています。
ですから、皆が悲観した時が
いつだって株の買い時と言って間違いありません。

現にアメリカは今、
「転落の詩集」の始めの一ページを開いたところです。
その逆に中国はこれから景気が良くなって、
物がたくさん売れる時代に入ると見ております。
そういった意味では全然心配はないんですけど、
それがいつ頃から回復し始めるのか、
またその時に一番高くなる株は何なのか、
そういうところを間違えないことが大切です。

あなたがお買いになった株は
どちらも将来性があると私は見ております。
でもどれがはたして一番先を走るかは、
実際に走ってみないとわかりません。
そういう株の選び出し作業に、いまは絶好の時期と見ています。


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2008年5月15日(木)

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