第2155回
■男心を擽るさんからのＱ（質問）：香港ドルでの投資

さて、ゴールデンウイークの終盤のある日、
何と１日（終値ベース）で中国消防が６割、
七星購物が４割も上昇しているではありませんか。
私は普段国内の証券会社のサイトを通じて注文しておりまして、
当日は営業日でなかったことから、
結局売り注文も買い注文も出すことが出来ず、
ただポーっと事態を見守っておりました。
通常、日本でならストップ高を３、４日続けて漸く辿り着く水準に、
瞬時の内に到達してしまう香港市場の一方性には、
時に意図的なものも感じられます。

少々前置きが長くなりましたが、
今回の質問は、香港ドルの行方についてです。
このところの元高と米ドル安によって、
元で中国株を投資する立場にない者としては、
余りに為替差損を被るリスクが大きいように思われます。
また、中国国内では、商いの代金として、
香港ドルを受け取らない業者もあると伺います。
元高の騰勢が続く限り、
早く香港ドルが米ドルとのペッグ制を解消してもらわないと、
元との乖離は益々大きくなるように思われます。
先生は元でも投資出来る立場ですが、
香港ドルや米ドルを通じてしか
中国市場に投資できない立場の者にアドバイスを願います。

■ＱさんからのＡ（答え）

香港ドルと米ドルと人民元との関係は
今までの歴史もありますが、そう簡単には動けません。
まして私がそれを動かせる立場にはおりませんので、
私に意見をきいてもあまり役に立たないんじゃないでしょうか。

基本的に我々が中国株を買う場合は
香港ドルか米ドル以外に方法がありませんので、
結局はそのどちらかで買うことになります。
ただ買っている中身は中国の株で、中身は人民元ですから、
人民元でお金を儲けて、人民元が値上げをすれば、
その分だけ株価にも反映されると考えていいと思います。
いまは中国株に対しても逆風が吹いている時ですから、
ご自分の思い通りにならないだけのことです。

でも風はアジアの時代の方向に吹いていますから、
しばらくしたら新しい動きになるでしょう。
それまではガマンガマンです。