第2202回
■さかもとさんからのＱ（質問）：ニュースにならない会社

邱永漢様
いつもお世話になっております。

首創置業(香港株)について懸念がありまして、
ご意見をいただければ幸いです。
親会社は市政府系の北京首都創業集団の不動産会社です。
ここ数ヶ月、まったくニュース媒体で取り上げられておらず、
動きが感じられません。
企業のこれから、ひいては株価の上昇の可能性を考える際に、
動きが見えない企業は投資対象から外すという考え方は
間違っていると思われますか。
他に投資をしている恒基兆業地産や阿里巴巴網絡は
頻繁にニュースとして取り上げられておりますので、
首創置業との差が気になった次第であります。

投資対象の切り分けのポイントとして見当違いなのか、
ご教授下さい。

■ＱさんからのＡ（答え）

あなたが心配している会社のことについて
私は何も知らないし、
また心配もしておりません。
どうしてそんなことを私にきくのか、
私には分かりません。

中国株の勉強をするなら
重箱の隅をつつくような勉強をしないで、
全体の流れがどうなっているか、
その流れの中で
どんな会社がこの先良くなるのかということに
注目されるのがよろしいんじゃないかと思います。

あなたが言っている会社は
ジャーナリズムも気を付けていません。
全部無くしてもいいお金を
たくさん持っているなら別ですけど、
訳の分からないところを買うようなやり方では
お金持ちになれません。
皆が注目をするようなところに自分の関心を持たないと、
お金の大きな流れに乗れないんです。

恒基とかアリババというのなら
どんなことをやっているのか、
どの程度伸びるかということが大体分かります。
世の中、歩いていて財布を拾うようなことは
滅多にないんです。