中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2270回
ファンダさんからのQ(質問):玖龍紙業

毎日欠かさず拝見し、勉強しております。
ありがとうございます。
以前、先生が取り上げておられた、
2689玖龍紙業についての質問です。
08年度通期決算では6%減益、配当の減少となってしまい、
いまは高値の10分の1まで下がっております。
来年以降も、供給過多よる値崩れ、
競争激化で業績が期待できないとの予想が圧倒的なのでしょうか。
この株の将来の展望については、どう思われますでしょうか。
ご回答いただけるとありがたいです。


■QさんからのA(答え)

これも段ボールの会社の話ですけど、
何しろ高値の20分の1まで叩き売られましたので、
自分の持株を見て、何でこんなに高いところで買ったのかと、
恐らくびっくりしておられると思いますけども、
そんな思いをするのは
何もあなただけのことではありません。

株は売らない限りは損をしたことにはなりません。
質問者を見ていると、皆ソンソンと言っておりますけど、
売らないうちはソンではないんです。
ただどの程度ガマンできるかということですから、
もうしばらくガマンして下さい。

段ボールを使っている会社が
今さら段ボール箱の代わりに板箱を使うわけもありませんから、
段ボールメーカーは斜陽産業の中には入りません。
日本でもレンゴーとか、王子製紙が同じ仕事をやっています。
日本の場合は銀行がしっかり面倒を見ますので、
経営者はさほど心配する必要はないんですけども、
中国の場合はその辺が難しいところです。
でも過ぎてしまえば
「あの時買っておけば良かった」というようなことが、
この株だけでなく、
いま売り込まれている多くの中国株でこれから起ることです。


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2008年11月17日(月)

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