中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2296回
kenさんからのQ(質問):香港証券取引所

いつも楽しく拝見させていただいております。

今回の世界的な暴落で
香港市場に上場している0388香港証券取引所を注目しております。
証券取引所ということで潰れるリスクも限りなく低く
現時点ではありますが、配当性向の高さから利回りで8%近くあり、
今後市況が戻るとなると売買量もふえ、
株価も戻りやすいのではと考えております。
現在円高で、香港ドルも以前よりも割安ですし
チャンスと見ているのですが、唯一不安材料があります。
昨年香港に旅行に行った際に、
うまく説明できませんが、
香港の街としてのピークが過ぎたように感じたことです。
香港といえば金融というイメージですが、
現在中国政府の動きからは
金融の中心を上海に移そうとしていますので
今後主要な金融機能は上海に集中して
街としての香港はもとより、株式市場としての香港市場も
閑古鳥が鳴くのではないだろうか、ということを懸念しております。

先生の0388香港証券取引所の見通しと、
香港株式市場との中国政府、
上場企業との今後の関係がどうなるのか
見通しをお聞かせいただければと思います。


■QさんからのA(答え)

香港取引所の株価が安くなったところに
目をつけることには賛成です。
これで世界中の株式取引が終ってしまうわけではないし、
香港は今後も世界中の投資資金が集まるところですから、
ここの株は投資の対象になると思います。

香港が将来どうなるかということについては、
あなたが考えるほど世の中は単純に出来ておりません。
あなたは中国の政府は金融の中心を上海に持っていくと
勝手に思い込んでいるだけのことで、
中国の政府がそう考えているわけではありません。
もっと複雑な要素が中国の政府を動かしているし、
その要素も刻々と変化していきますので、
そう簡単にこうだと決めつけないで下さい。


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2008年12月13日(土)

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