第2364回
■たなかさんからのＱ（質問）：日中貿易

先生のコラムをいつも拝見させていただいています。
先生の予言の的中率には感服いたします。
そこでどうしても先生に聞きたいことがあって、
質問させていただきました。

私は今まで十数年会社勤めのサラリーマンをやっていましたが、
４０歳の節目に独立しようと考え始めました。
その中で今までの経験も踏まえて、
日中貿易をやりたいと考えております。

そこで日中貿易の行方について先生にお伺いしたいのですが、
元高、円高の今この先は結構不安が一杯です。
日中貿易について先生のアドバイスを
是非よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

40才までサラリーマンをやっていた人が
突然国際貿易に目覚めるなんていうのは、
世の中のことを何も知らないという何よりの証拠だと思います。

国際貿易はビジネスの中でも一番難しい仕事の一つに属します。
売るにしても買うにしても、
自分のおかれた立場がはっきりしていないと商売になりません。
例えば自分の親戚に物を作っている人がいて
その仕入れや販売にあなたが指定されているとか、
そういうことでもなければやって行けないんです。
金もコネもない人が
どうやって三井物産や三菱商事と競争しますか。

ですから今あなたが頭に描いていることは全くの絵空事で
将来といえども可能性がないのです。
実際に何かやっている人がいて、
その人の手伝いをするとか、そばで働かせてもらわないと、
一歩も先に進めないと思います。