第2776回
■悩んでる台湾の邱さんからのＱ（質問）：台湾から日本への貿易事業

はじめまして。
台湾の邱と申します。
邱様のことをご尊敬致しておりますので、
何冊の本も読みましたが、仕事の面について、
宜しかったらご意見をいただけないでしょうか？

いまの私、貿易会社を持っていますが、
最初に日本向け（台湾から日本へ輸出）の生活品物
（例えば、マスク、ティーポット、OEMプラスチック品）
を販売するつもりで、いくつの会社と接触しておりましたが、
なかなかうまくいかなかったです。
それ故、会社の経営を続くかどうかをお決めする上、
下記の質問について、邱様のご意見をいただければ幸いです。

・中国への依存が高くなる一方、台湾における貿易会社に対して、
日本にはまだビジネスチャンスがございますか？
・ 宜しければ、
ビジネスチャンスのご紹介がいただけないでしょうか？

以上です。宜しくお願い致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

台湾は50年間、日本の植民地だったことがあって、
日本の足らないものを
台湾で作るということをやった時代がありました。

砂糖をつくるために甘蔗を植えるとか
日本で足りない分の米を台湾に作らせるとか、いずれも昔の話で
いま日本に売ることが出来るものがあるとすれば、
コンピューター関係の部品だとか、
或いは熱帯でないと出来ない農産物とかいったものに限られます。
加工品について言えば、
観光客がお土産に買うくらいのものはありますけど、
ビジネスとして成り立つものはほとんどありません。
むしろ逆に日本の物を
日本にいいイメージを持った台湾の人たちに売る方が、
実際に商売になっているようです。
どちらにしても頭の中で考えていたのでは仕様がないし、
ましてや自分が考え付かないことを
私に紹介しろというのはムシの良い話です。
そういう発想をする限り、あなたは商売で成功できません。