第3045回
■とんとんさんからのＱ（質問）：上場間もない会社の増資

毎日楽しみに拝見させていただいています。
先生の見解をお聞きしたいです。

瑞年国際や通天酒業の様な上場間もない会社が増資を発表しました。
どちらも資金量は十分にあるはずなのに
どうして増資をするのでしょうか？
これからの更なる成長の加速の為の増資であれば問題ないのですが、
会社の経営者に接触していませんのでわかりません。
また、先生は以前に通天を少し調べてあったみたいですが
この会社は株主に対して好意的であり
虚偽などをしない様な会社でしょうか？
関係者じゃないので真意はわかりません、といわれそうですが
先生の見解を聞かせてください。
よろしくお願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

中国の株は日本と似ているところがありますけど、
違っているところもあります。

何しろ中国では銀行がアテになりませんので、
どこの会社も万一銀行のお金が借りられない時に
ちゃんとピンチを過ごせるようにという配慮をしますので、
必要以上に自分の手持ち資金のことを気にします。
そういうせいで多くの会社が
まだそんな心配しなくていいのにというところで、
増資をすることが多いんです。
その場合には大体時価より一割とか一割五分くらい
安い値段で増資をします。
それが実際に我々にとって納得の出来ることかどうかは、
経営者の能力や力量とも関係があるし
それぞれの株主の解釈もあると思います。
あとは運に任せなきゃいけないところも
あるんじゃないでしょうか。