中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3107回
■じゃいあんさんからのQ(質問):ハンセン指数で考えると…

いつもお世話になっております。
今年も先生のコラムを楽しみにしております。

さて、先生は中国のバブルが視野に入ってきたと
発言されるようになりました。
確かに人民元の過剰流動性による物価上昇は
目に見張るものがあります。
日本のバブルを経験している父親世代は、不動産の上昇を見て、
中国のバブルはすぐに崩壊すると断言しております。
しかし、現在の株価を鑑みると
ハンセン指数は23000ポイント前後で、
北京オリンピックのピークの31000前後に比べると
まだ余裕があるように思います。
先生は、ハンセン指数がどの程度まで上昇した場合に
バブルの崩壊が始まるといった仮説はもたれていますでしょうか?


■QさんからのA(答え)

中国の株はそんなに高くないのにどうしてバブルなんだと
こうおっしゃっているようですけど、
中国では少し前まで皆が株に熱中して、
工場でも株をやる時間を作らないと
ちゃんと働いてくれないという場面がありました。

ところがその後、世界的な金融津波が押し寄せて
株価がドーンと下がると、大損した人が多いんです。
株に対する一般人の物の見方が一変してしまいました。
あつものにこりて、なますを吹くようになったので、
香港の株が値上がりしても
中国大陸の株は全然動かなくなってしまったのです。
ですから何がバブルかということになりますけども、
その辺が他所の国と違うところだと思います。
私が最近バブルと言うようになったのは、
不動産の動きを見て言ったのです。
但し不動産だって
この先まだ何倍にも値上がりする可能性もありますから
すぐに方向転換をしろというわけではありません。
そういう心配もあるから、よく注意してと言うほどの意味です。


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2011年3月4日(金)

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