中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3108回
■ZAIMOさんからのQ(質問):美術に関する関心度

25年以上も前から
先生の著書や意見を読ませていただいている
先生の信奉者の一人です。
先生が美術の雑誌の出版などの経験があり、
美術にも造詣が深いことを存じ上げての質問です。

私は、日本独自の画材や和紙を、
国内のみならず海外に輸出しています。
そこで中国の人たちの美術に関する事、美術に関する関心度などを
何かお聞かせいただけないでしょうか。


■QさんからのA(答え)

皆の生活が豊かになったら
美術にも興味を持つようになるだろうと考えて、
もう40何年も前に「求美」という美術の雑誌を
10年ほどやったことがあります。
そのプロセスで無名の画家のスポンサーもやりました。
その後台湾でも美術雑誌も作りましたし、
台湾の画家たちが世間から認められるようになって
感謝されたことがあります。
大陸でも無名の芸術家の手伝いをしましたが、
最近は皆豊かになって、私の力を貸す必要もなくなりましたので、
美術の方面はしばらくお留守にしております。

最近はご承知の通り、かつて日本人が中国で買った中国の骨董品を
豊かになった中国の人たちが日本に来て、もしくはオークションで
ビックリするような値段で買っています。
そうした美術骨董品が行き来するプロセスで
それを商売にすることも当然あり得ますけど、
私の周囲の人たちを見ていると
美術でメシを食うのはなかなか難しいし、
ましてや国際的にやるとなると
相当辛抱強さが必要なんじゃないかと思います。


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2011年3月5日(土)

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