■hiQ編集部から■

 

勤務時間の区切り

毎朝の通勤電車内では
携帯を見る人、新聞を読む人、音楽を聴く人と
皆さんそれぞれの方法で暇を潰していますが、
帰宅時間の車内となりますと、一様にお疲れの様で、
眠っている人や、ゲームでストレス解消をする人などが見られます。
そんな静かな仕事帰りの車内で、
スーツを着た、おそらく上司と部下の関係と思われる方々が、
小さな画面を2人で覗いて、なにやら議論をしています。

横目で覗いてみると、「スマートフォン」と呼ばれるモバイル端末機に
「エクセル」で作られた業務資料が表示されていました。
※スマートフォン製品の写真

「スマートフォン」は、携帯よりも少し大きなモノで、
電話はもちろん、エクセルや、ワード等のファイルが閲覧可能な他、
インターネットも見られ、メールの送受信もできる
さながら小型PCの様な機械です。

どこでも仕事の資料を閲覧できるという点で便利な「スマートフォン」。
ビジネスのスケジュール管理にも非常に役立つそうですが、
この情報端末機器の発達によって、
「仕事」と「プライベート」の境界線が曖昧になってきている
とも言われております。

ひっきり無しに会社から資料が送信されてくる
という方もいる様で、
うまく付き合っていくのは携帯以上に難しそうです。
仕事で疲れている時は、
電源を切って帰りたい日もあるかもしれません。

しかし、このスマートフォンには
電話の国内通話料が完全無料な通信ソフト
「Skype」を搭載できるモデルもありますので、
スマートフォンの普及によって、
将来は携帯電話代が無料の時代が到来するのでは?
と個人的には思っております。

(野外でのSkypeの利用には無線LANに接続する環境が必要ですので、
通話できる場所は現状ではかなり限られています。)


本日のおまけサイトのご紹介です。

様々な言語のHPを日本語に変換できるページ」です。
翻訳したいページのURLを貼り付けるだけで、
「フランス語のページを日本語に」等が簡単に行えます。

妙な広告が出現するようですが、
クリックなさらない様にご注意下さい。

2007年5月30日(水) hiQ編集部 K


仲良きことは

最近は悲惨なニュースがテレビ・紙面を覆っています。
そのせいか、人々の話題も暗い物になりがちです。

そんな雰囲気から解放されたいのでしょうか。
なんと2ヶ月間で600万回も見られた
ある動画が話題になっています。

「水族館のラッコが仲良く手を繋ぎながら浮かんでいる」
というだけの内容なのですが、
微笑まずにはいられない、心温まる映像です。

ちょっとイライラしている時に見ると、
なんだかホッとしてしまいます。
一度ごらんになって下さい。

(※音が出ます。ご注意下さい)

(youtubeより)
http://www.youtube.com/watch?v=epUk3T2Kfno


2007年5月28日(月) hiQ編集部 T


隔離されたガラスのお城

ロサンゼルスへ行くと「有名人の家を見るバスツアー」という広告があらゆる場所にあり、
ミーハーな観光客はつい参加してしまう仕組みになっています。
もちろん私も数年前に参加して、スターの家を見て回りましたが、
中でも圧巻はTVプロデューサーのアーロン・スペリング邸でした。
「ビバリーヒルズ高校/青春白書」というドラマで知られる人ですが、
120を越える部屋数と、室内ボーリング場や映画館、
クリーニング業者出入口や使用人出入口(一緒じゃダメなんでしょうか?)
などを備えた巨大なお屋敷です。

こうした高級住宅街の中に、高い塀で周囲をはりめぐらせた一角を見ました。
大きな門の前にはトランシーバーを持った警備員が複数おり、
門の前で停まった車に何やら話し掛けます。
これは何かとガイドさんに訪ねると「ゲーテッド・コミュニティ」だと教えてくれました。
ゲーテッド・コミュニティというのは、
その塀で区切った地域に住宅や商店、学校や病院などの公共施設も兼ね備え、
居住資格を有する人たちだけが出入りするというエリアで、
必要がない限り、一歩も塀の外に出ずに毎日を安心して過ごせるということで、
身の安全を求める富裕層が暮らす形態として、作られているようでした。
日本だと「塀の中」なんてあまり入りたくないイメージですが、
国が変わると面白いものです。

現在こうしたゲーテッド・コミュニティというのがアメリカに増えて、
上流中流から貧困層向けまで、様々なクラスのものが存在するのだそうです。
自分と同じような人たちばかりで暮らす、という区切り方は
一見安心できそうですが、その反面、
考え方のスケール、お金との付き合い方、
仕事や家族構成などが自分と似た人ばっかりだったら、進歩も刺激もありません。

豪華なゲーテッド・コミュニティを見て、あまりにも庶民の自分に缶コーラで乾杯、とか
寝ているとばかり思っていたホームレスに「give me money!」と言われて驚くとか、
上下左右から刺激を受けて、外界に頭を揺さぶられる感覚、
これがないと外からの刺激に全く対応出来ない人間になりそうで、とても怖いです。
また、外から何も来ない、とは全く言い切れません。
最新鋭の防護システムを破って、犯罪者がもし来てしまったら、
皆油断してるだけに被害も相当大きいと予測されます。
同じ同士で固まるというのは案外、危険なことではないでしょうか。

2007年5月25日(金) hiQ編集部 M


株を勝手に売る病気

一昨日の月曜日、インターネットの中国情報サイト、
「Record China」に驚きのニュースが掲載されておりました。

好調な株式市場を背景に発展を続ける中国において、
インターネットでの株取引も普及する中、
「株を勝手に売るウィルス」
が出現したそうなのです。

ウィルスの詳細はわかりませんが、
感染が拡大した要因としては、
中国でオンラインの株取引をする方々が
ウィルスを防ぐソフトの更新を忘れていたり、
不注意から機能をOFFにしたまま使用していたりして、
感染が一気に拡大したようです。

アンチウィルスソフトは非常にPCに負担を掛けるので、
機能をOFFにすると、とても快適に動きます。
私もPCの動作が遅くてイライラしてしまう時には、
つい機能を弱めてしまう事があります。

思えばこの「株を勝手に売るウィルス」
今はまだ、イタズラ半分で作られた
感染力や効果としては弱いモノが出回っていると思いますが、
将来的にサイバーテロ目的で強化された形になれば、
非常に恐ろしいウィルスとなりそうな気がします。
それこそ世界経済に大変な打撃を与えるのではないでしょうか。

感染を拡大させるのはユーザーの不注意の場合もありますが、
あらゆる方向からウィルスは侵入しますので、
現状としては完璧に防ぐのは難しいのではないでしょうか。

予防策としてはトレーディング専門のパソコンを用意して、
(普段はネットのケーブルにも繋がない)
決まったページ以外は
一切閲覧しないようにするしかないかもしれません。

本日のおまけサイトです。

全自動で株を売買するロボット」のページです。

"カブロボ"と呼ばれるこの自動プログラムは
企業業績や、日本市場が開く直前の
米国市場の状況などを把握して、自動で投資判断を行います。
上記リンクのページは実際に成績優秀な10台のカブロボが
総資産5億円を運用している状況が載っています。

しかし、自動なものほど
快適で不安なものはございません。

2007年5月23日(水) hiQ編集部 K


お金の勉強

現在人の一生においては、
生まれた瞬間から死ぬ間際まで
「お金」という物がついてまわります。
数学や歴史は学校で教わるのに、
この一番日常に欠かせない「お金」に関しては
全くの独学で身につけるしかないのが現状です。

私も社会人になってはじめて(それも最近)、
「これはちゃんと勉強しないと」と感じてきました。
遅ればせながら色々と勉強し始めているところです。
Qさんを見ていても、成功した人の実例を見ていても、
どうやらお金持ちになるには法則があるようです。
そういった法則を体系的に若いうちから教えてくれる場所があれば
私ももう少しお金を大切に使えたのに…と思います。
しかし、いまは世に溢れる「お金」にまつわる本の中から、
自分でその法則を探し求めなければならないのが現状です。

まずは少しでも貯蓄をしなければ、と思い探していたら
こんな方法が紹介されていました。
「IDEA*IDEA」-ストレスフリーの貯蓄術
これならすぐにでもできて、しかも効果的かも知れません。

2007年5月21日(月) hiQ編集部 T


洋画の原題と邦題

先日「ラブソングができるまで」という映画を観てきました。
原題は"Music and lyrics"、「作詞作曲」といった意味でしょうか。
80年代に活躍した元スターが、久々の曲作りを依頼されますが、
思うように進まず焦る日々。
そんな中、作詞の才能を持ったヒロインと出会い…
という内容で、邦題は原題とは全く違いますが、
ストーリーをうまく表現していて、ウマイなあ感じました。

このように、洋画の邦題は原題とかけはなれた物が多くあります。
例えば…

・The Golliras In the Mist(直訳:霧の中のゴリラ)
 →「愛は霧のかなたに

・The Constant Gardener(直訳:誠実な園芸家)
 →「ナイロビの蜂

「霧の中のゴリラ」も「園芸家」も、映画を観れば納得のタイトルなのですが、
直訳だと内容がサッパリわかりません。
特に「誠実な園芸家」は、園芸好きな家族のホームドラマのような響きですが、
実際は非常に重い作品です。

こうした原題を分かりやすく変換してくれる翻訳家でも、
訳しにくくて悩む場合があるそうで、その一つが「ダイ・ハード」シリーズです。
ダイ die は"死ぬ"、ハード hard は"一生懸命、必死に"と言った意味ですから、
「必死に死ぬ(?)」としか私には訳せませんでしたが、
実は die hard は「しぶとく生き残る」「なかなか死なない」
というような意味なのだそうです。
実に主人公、マクレーン刑事をよく表していると思います。
(英語圏では、ゴキブリってダイ・ハードだよねえ、なんて会話をするのでしょうか?)

でも「ブルース・ウィリス主演!"なかなか死なない" ― 今夏公開!」 というのは
やっぱりシマリませんから、これは原題通り「ダイ・ハード」がいいですね。


PR 20世紀FOX映画:

2007年5月18日(金) hiQ編集部 M


企業イメージとコストの関係

4月27日、都内の一部のガソリンスタンドにて
「バイオガソリン」の販売が開始となりました。
原料に「とうもろこし」や「サトウキビ」を用いたガソリンで、
価格はレギュラーガソリンと同価格での販売となっています。

このガソリンの登場によって
「車から排出される温室効果ガスが無くなる」
とも言われています。

このニュースを聞いた時、
私はてっきりバイオガソリンによって、
車本体からのニ酸化炭素の排出量そのものが減る
と思ったのですが、
実験によると排出量は
従来のレギュラーガソリンのそれと全く変わらないようなのです。

では「バイオガソリンによって
車から排出される温室効果ガスが無くなる」
というのはどういうことなのでしょうか。

その計画は次の通りです。

カーボンニュートラルという考え方がありまして、
これは、植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し成長するため、
成長後、その植物をバイオ燃料として使った場合に出る二酸化炭素の量は
すでに成長段階で吸収しているので、プラスマイナスゼロになるという考えです。
ですから、結果的に
「車から排出される温室効果ガスが無くなる」
ということでした。

バイオガソリンは2010年には全国的に販売を展開するそうなので、
私も機会があったら利用してみようかなと思っております。
しかし、バイオガソリンは製造に手間が掛かる分、
レギュラーガソリンより
10円/リットル程度製造コストが高いそうです。

レジ袋が有料化されるスーパーなども出てきまして、
今後益々、企業イメージに「地球環境への貢献度」が
重要な位置を占めてくる中で、
こうしたコストの上昇にどう対処するかも課題の1つのようです。
(レジ袋の有料化はスーパー側にとっても嬉しい事だと思いますが)

本日のおまけサイトです。

今回は「そらべあ」
という地球環境問題に関するサイトのご紹介です。
インターネットの世界に限らず、
書店にも環境問題に関する本が多くなってまいりました。
この「そらべあ」は環境問題に関する人気の絵本です。

2007年5月16日(水) hiQ編集部 K


サルより賢い

「カラスは賢い」と常日頃から思っていましたが、
こんな発表がありました。

「やはりカラスは賢い 世界ではじめてカラスの脳地図作成に成功」
慶應義塾大学発表
http://www.keio.ac.jp/pressrelease/070510.pdf

「脳化指数」という
体重に対する脳の重さの指標として使われる数値があり、
ヒトは10.0、チンパンジーは4.3、サルは2.0、ハトは0.4…
となっているのですが、
なんとカラスは2.1もあるそうなのです。

カラスの脳は、
思考や学習、感情をつかさどる大脳が極めて大きく、
複雑な情報処理もできるのではないかという研究結果のようです。

いつもカラスを見ていて
「チワワより頭いいんだろうな」と思っていましたが
まさかサルより頭がいいとは思いませんでした。
カラスを相手にしたゴミ対策が上手く行かない訳です。

2007年5月14日(月) hiQ編集部 T


本当に英語でしゃべらナイト?

「大きくなったらきんぱつで青い目のアメリカ人になりたいです。」
と、小学校の作文に書いたのは、黒髪に黒い目の私の友人ですが、
確かに思春期の頃まで、
映画やドラマに出てくる美しい外国人スターに憧れました。

でも大人になるにつれ気になりだしたことの一つに、
異国でも会話を母国語の英語だけで通そうとする人がいる、
ということがあります。
「英語は世界の共通語」という認識はありますが、
例えば何年日本に住んでいても、全く言葉を覚えないとか、
そういう人の中に「英語で全て事足りる」という考えがあることを知ると、
ちょっと悲しくなります。

時折駅などで乗り換えについて外国人に聞かれることがあり、
シドロモドロの中学生英語での応対ついでに
「どのくらい日本におられますか?」と聞くと
「2〜3年くらい」なんていう返事が結構あります。

悪気はないのでしょうけど、数年間住んでいて、
全然日本語を覚えてもらえないというのは、日本人として寂しいものがあります。

外国に住むに至ったいきさつには様々あるでしょうから、
日本に興味を持つ人ばかりが居るとは思いません。
でも、ほんの少しでもその土地の言葉を覚えて、カタコトでも使ってみるだけで、
大分コミュニケーションの助けになるのではないかと思うのです。

中学時代の先生が私たちに、
「日本人はLとRの発音区別が苦手だから、
Rice(お米)とLice(シラミ)を間違えたら大変ですよ」
なんて言っていましたが、
見るからに異国人である私が、例えば外国のレストランに行って
「(ご飯下さい、のつもりで)Lice please(シラミ下さい)」
と言ったところで、本当にシラミが出てくるはずありません。
間違ったところで、どうと言うことありません。

なので、そのくらい楽な気持ちで、外国に行く人、外国から来る人、
そのどちらもが、カタコトでもその国の言葉を使ってみたら、
世界全体から見たら小さなことでも、
ちょっとは人間同士、いい感じになるんじゃないでしょうか。

2007年5月11日(金) hiQ編集部 M


上海の闇パチンコ店

GW中に私の友人が上海へ旅行に行きました。
都市部は相変わらずの急速な発展で、
多くの人々が行き交っていたそうです。

ところで、
上海には日本にあるお店が大抵あるようですが、
1つだけ無いものとして「パチンコ店」があります。
日本では駅前には必ずといっていいほどありますが。

博打が大好きな中国で何故パチンコ店が無いのだろうと、
私はかねてより不思議に思っていましたが、
この事について、
邱先生がハイハイQさんのコーナーにて言及していました。

第233回
パチンコ業界の将来について

日本でこれだけ流行っているのだから
きっと周辺の国でも流行るのではないかと
台湾や中国、韓国などあちこちへ持って行かれますが
さっぱり流行らないんです。
よその国の人には勝ったらすぐにお金に換えられる
カジノがありますから、
出た玉をいちいち景品と交換するなんて
まどろっこしいことは嫌なんです。(コラムより抜粋)


博打好きの中国の人々がはまり過ぎても困るので、
政府が規制をしているのでしょうか。

私の友人はこの疑問について、
現地にて中国人の知り合いに直接聞いてみました。

「中国にはパチンコ店は無いのですか?」

するとその中国人は裏路地の一角にある、
もの凄く古いビルへと案内してくれました。

中に入ると、丁度ファミリーレストラン程の広さのフロアに
無造作にパチンコ台やスロットマシーンが並べられ(日本製)、
カウンターのおばさんがお金と玉やメダルを交換してくれます。
レートは100元でメダル50枚だったようです。
1元が15円換算として、1枚=30円。
日本では1枚=20円らしいので、日本よりもレートが高いです。

1元の価値について色々な方に聞いたところ、
大体日本人の感覚で100円位ではという答えが多かったのですが、
2元でメダルが1枚ですから、
そう考えると、メダル1枚=200円のスロットとなります。

こんな破格の高レートギャンブルが
上海の裏路地に存在していて、
しかも、店内にはお客さんがたくさんいたそうです。
みなさん服装も特別お金持ちというわけでは無さそうで、
ごく普通のオジさん達だったらしく、
日本で玉を入れる「箱」の代わりに、
竹で作った「ザル」が使われていたそうです。
何となく異様な光景ですが、
凄く玉が出てる人はザルを幾重にも積んでいたそうです。

友人は中を覗いただけでお腹一杯になり、
何もしないでスグに出てきたそうですが、
もしも政府の役人に見つかったら、
大変なことになるのではないでしょうか。。
怖くてとても入る気になりません。

それにしても、中国国内の所得格差は
凄まじい状況にあるのではと改めて思いました。

本日のおすすめサイトは
「家電の悩みに店員さんが答えるサイト」です。
実際に家電量販店で働いている
専門の店員さんが質問に答えてくれます。
日中忙しくて電話をする暇がない方には重宝されるサイトです。

2007年5月9日(水) hiQ編集部 K


日本の5倍、商機は何倍?

【中国】3月末のケータイ加入4.80億件、業界売上8%増(Yahoo!)

なんと中国では携帯の加入数が約5億件にもなるそうです。
世界の携帯電話数ランキングでは
2位のアメリカの2億件を大きく離して、ダントツの1位です。

これをビジネスチャンスと捉えて、
携帯電話のゲーム等をつくっている会社が
続々と中国に進出する動き
を見せているようです。
(CNET JAPAN)

おそらくゲームなどのコンテンツをつくる能力は
まだ日本人の方が上だと思いますし、
携帯であれば料金の徴収に悩まされることもないので、
日本の企業が参入しやすいのではないかと思います。


しかし、これだけ携帯電話が普及すると、
中国の人は電車だろうがバスだろうが
ところ構わず大声で携帯で話すそうですから、
ひょっとしたら、
電車の中でみんな大声で話しているけど、
直接会話している人は誰もいなくて、みんな携帯で話していた、なんて
異様な光景に遭遇するかも知れません。

2007年5月7日(月) hiQ編集部 T


ロスチャイルドに見るユダヤ商人の手ごわさ

休みが幾日かあると、必ず一回は古本屋に行き、
値段を気にせずアレコレ買い込み、のんびりと読みふけります。

今年のGW前半は、ロスチャイルド家についての本を読みました。
金融業で財を成した、世界的に知られる財閥ですが、
彼らが今日の発展につながる莫大な利益を上げた事例の一つに
ワーテルロー(ウォータールー)の戦いに絡んだ国債の取引がありました。

このナポレオン率いるフランス軍と、イギリス・オランダ・プロイセン軍の戦いの中で、
ロスチャイルド家が、ヨーロッパ全土に築いていた情報網が役に立ちます。
当時ロンドンの証券取引所に出入りしていたのは、
ネイサン・ロスチャイルドという、
フランクフルトで誕生したロスチャイルド5兄弟の一人でした。
この戦争での大方の予想は、
ワーテルローの前の戦いを勝ち抜いたフランス軍の勝利で、
もしそうであれば、敗戦国であるイギリスの国債が暴落するのは確実です。
取引所に出入りするネイサンが、
早馬と自家用船による独自の情報網を持っていることは、よく知られていたので
情報が入ればネイサンが動く――皆、黙々とそのサインを待っていました。

ワーテルローの開戦から数日、ネイサンはついに動きます。
皆が固唾を飲んで見守った彼の注文は「イギリス国債、売り」。
国債を売るということは、つまりイギリスが負けたのではないか、
そう感じ取った人々は、つられるようにイギリス国債を売り始めます。
こうしてパニックに陥った人々が我先にと国債を売り急ぐ中、
これ以上ないというところまで売り込まれた国債を今度は一転、
ネイサンは根こそぎ買い上げます。

実はネイサンがイギリス政府より早く得た情報は「イギリス軍の勝利」だったのです。

ネイサンよりも一日遅れで勝利の一報を受けたロンドン取引所では、
当然のごとくイギリス国債が大暴騰、ネイサンはこうして莫大な利益を得ます。

情報をいち早く得ること――まずここで他者より一歩リードなわけですが、
そこで喜び勇んで買わず、一度吐き出させてからすっかり召し上げる、
この何とも徹底した考え方は、高橋さんのコラムと通じるものがあり、
ユダヤ商人の手ごわさを感じさせます。

2007年5月4日(金) hiQ編集部 M


自分の住む町で立てこもり事件

hiQ読者の皆様もご存知かと存じますが、
4月20日の金曜日に東京の町田市にて、
拳銃立てこもり事件が起きました。

暴力団同士の口論から、相手を射殺し、
自宅マンションに立てこもってしまったという事件です。

私はその日の夜、友人と町田市内で食事をしていました。
食事を終えて、夜11時頃に車で
JR町田駅付近の道路に出ると、
道のあちらこちらに警視庁のパトカーや
マスコミ各社の車が停まっており、
何やら物々しい雰囲気になっていました。

犯人が相手を射殺した場所も、
よく私が利用していたコンビニエンスストアの前でした。

車でその前を通過すると、
近くの電信柱にお花や、お線香が置かれていました。

自分の住む町で、人が射殺されるなんて、
襲われたのは自分では無いのですが、
本当に恐ろしい気持ちでいっぱいになりました。

「自分の住む町に拳銃がある」
という現実を見せつけられた様な事件でした。
確かに以前より治安の悪化は叫ばれておりましたが、
市民生活の真っ只中、しかも白昼に銃殺事件が起きたのです。

約5万丁の拳銃がいま、日本国内にはあると言われています。
豊臣秀吉の「刀狩」ではありませんが、
なにか抜本的な強行策が講じられないものなのでしょうか。

本日はオマケサイトの代わりに、
ある「先輩」のご紹介です。

上の写真は邱永漢事務所の近くの中華料理店前で、
いつも昼寝をしているネコです。
一見、というか、普通に「ネコ」ですが、
私にとっては渋谷の裏道を知り尽くしている「渋谷の先輩」です。
ちなみに触ったことはございません。
いつも逃げられます。
本日も一生懸命に都会で生きています。

2007年5月2日(水) hiQ編集部 K

 

2007年5月2日(水)〜2007年5月30日(水)

 
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