今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第52回
「いかさま」を見抜く目

どこの社会でも信用で成り立っていますから、
悪いことをされたらたまりません。

人が悪いことをしないように
刑罰が決められていても、
騙されたほうが結局は得をしたというケースは
ほとんどないように思います。
ですから、合法であれ非合法であれ
株主に対して「いかさま」をするような相手は
それを見抜いて避けねばなりません。

そんなことできるでしょうか。
多少は判断材料があるのです。
それは、
人が真面目な振りをしていても、
長期間観察すれば本来の性格がわかるのと同じです。

過去5年くらいの企業データを見れば
経営者が何を考えているか、
ある程度は想像がつきます。
企業の過去のデータは経営の成績表でしょうが、
企業の履歴書でもあると思います。

例えば、毎年黒字一歩手前の赤字決算を発表している会社。
これは税金や配当を払いたくないので、
費用を多く使っている可能性があります。

販売量が増えていて、仕入れ原価が高くなっている会社。
これは中間に
卸問屋のトンネル会社を作っている可能性があります。
国によってはまだこんな会社があるのです。
これはライバル企業の人は知っている場合もあります。

また、株主に報いる気はない会社。
株主の代理人という考えを持ち合わせない経営者に、
自分の大切なお金を任せるのは不適当です。

こんなことも疑ってかからねばならない反面、
儲かればどっと配当を出し、工場を作りたければ
その都度増資をするという機動性に優れた会社も多くあります。

海外では、インドネシア・グァテマラ・エクアドルや
アフリカの多くの国など不明朗なお金の動きが多いと
いわれる国があります。
透明性が高いと言われる国でも、あやしいことは多くあります。

ある程度は「長い目で見て」という態度も必要でしょうが、
あやしい経営者に付き合って、
時間とお金を失う必要もないでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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