今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第75回
中国系の人々の力

今日お話しようと思うのは
世界に散らばる数千万人の中国系の方々についてです。
世界経済、特にアジア経済に大きな影響を与えています。

海外に移住した中国人、
あるいは居住国で出生した中国人と
その子孫の方をここでは華人と呼ばせていただきます。
国籍はいろいろで、二重国籍のかたもおられます。

世界の華人の分布を調べると以下のような統計があります。

インドネシア697万人
タイ664万人
マレーシア560万人
シンガポール247万人
アメリカ306万人

あと100万人以上がフィリピン、ペルー、カナダ、
ベトナム、ミャンマー、ロシア。
世界中で見ると3434万人にのぼります。
(台湾統計年鑑1999年末の統計データより)

人口比で見れば
各国での占める割合は多くないですが、
経済人の活躍は他に比類なく、
例えば日本を除くアジアの株式市場では
およそ4割の企業は華人が筆頭株主となっています。
(1994年フォーブスジベンジア調査)
また中国への最近の海外投資は華人によるものが
半数を占めるという話も聞きました。

主要国の上場企業は
華人によって経営されている率が高いということは、
タイでもCPグループやバンコックバンクはじめ
数え切れないことでも納得がいきます。

各国総人口と経済の支配率に関しては
データは古いですが、以下の報告があります。
 (1996年所版メガトレンド・アジアより)

人口比 経済の支配率
インドネシア 4% 70%
タイ 3% 60%
フィリピン 3% 70%

この集計により判断されることは、
華人のネットワークはアジアを始め
世界中に張りめぐらされているだろうということです。
華人はアジアの経済活動の人脈として重きをなし、
また彼らのコミュニケーションは少なからず中国語でなされます。

全世界に散らばるの華人の人々は
数年で帰る日本の駐在員とは違い地に根を張って働いています。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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