今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第76回
華人がグローバルに投資する

かっては共産革命が起こったり、移民したり
華人のかたが祖国に複雑な感情を持っておられることは
想像に難くありません。
香港返還の時には、
他国の国籍を取られたかたも多くおられました。

華人は勝負事が好きと言われますが、用心深さはなかなかです。
中国の開放政策が始まっても、当初は様子をじっと見ていました。
中国本土へ投資をするにしても直接投資が主でした。
政府への警戒心は強く、本土民のお金さえ、
非合法に国外へ向かおうとしていたと聞いています。

それが、ここのところは元が強いじゃないかと
見直されているようです。
アジアに散らばる華人のお金は
これからもっと多く本土に回るのでしょうか。

国外から中国本土へ、本土からアジア諸国・世界へ。
長期的にはどちらも活発になるのではないでしょうか。
中国のQDII制度(中国の国内投資家に外国株投資を認める)の
行方はわかりませんが、台湾の例に習っても
進むべき方向性ははっきりしています。
いずれは本土のお金が世界に飛び出すでしょう。

華人のお金が、アジアを自由に行き来する。
考えれば国家の通貨管理制度の問題が残るのみで
言葉や情報の密度においては日本人より数段有利です。
日本を除けば
どこにでも中国語を読み書きできる華人がいますし
新聞も発行されています。

私も中国語新聞をたまに眺めるのですが、
数値以外は漢字から浮かぶイメージだけが頼りです。
私が英字新聞を四苦八苦して読む苦労を比べれば
華人はアジアでは活動しやすいということになります。
いや、東南アジアだけでなく
例えば米国の「TD Water House証券」など
「中文版」のホームページで充分な現地情報を取りながら
取引できます。

もしかしたら、日本からアジア株をトレードするより
華人が中国・台湾・香港などから
日本企業の株式を売買する日のほうが近いのかもしれません。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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