第29回
渡る世間は鬼ばかりの人気の理由

泉ピン子さん主演の「渡る世間は鬼ばかり」
というドラマが流行りましたね。
どの家庭にも起こりうる様々な問題を盛り込んで
特に女性に人気がありました。
どうして人気があったのか考えてみると、
姑の嫁いびりだとか、
どの子供が可愛がられているとかの嫉妬だとか、
人間のダークサイドを赤裸々に描いていたからという
理由があったのではないでしょうか。
人は自分とは無関係な他人のダークサイドな問題を
見たがるものです。

人間のダークサイドとは、
嫉妬、憎しみ、怠慢、傲慢、意地悪、嫌味、など
マイナスな感情面です。　
ダークサイドは人間なら誰しもが持ち得るものです。
マイナスな感情はとても引力が強く、
ふと気を許せば簡単にダークサイドに引き込まれてしまいます。
そして一旦引き込まれると、抜け出るのは結構大変なのです。
ダークサイドに引き込まれている人を考えて見ましょう。

例えば他人を妬んでばかりいる人。
それは結局他人の出来事に感情を左右されている依存的な人です。
自分の幸せは他人の失敗、自分の不幸は他人の成功というのでは
自分自身の本当の幸せにはなかなかたどり着けません。
でもダークサイドな人はなかなか気づきません。
ダークサイドに囚われてしまった人からは、だんだん人が離れて
いきます。　そうでないとしても、近寄ってくるのはやはり
同じダークサイドに囚われた人だと考えられます。
ダークサイドに囚われてしまって結局傷つくのは自分自身です。

恐くなってきましたか？
でも勇気を出して、自分のダークサイドと向き合ってみましょう。
幸い人間は、自分の感情を選択できる才能を持っているのです。

☆どうしてダークサイドな感情が出てきたのか？
☆このダークサイドな感情に駆られて行動したら
　 どのような結果になるのか？
　 自分の本当に欲しかった気持ちが手に入るのか？

上記のような質問を自分に投げかけながら冷静に考えるのです。
時には静かな場所でこのような時間を持つ事は大切だと思います。

そして、ダークサイドな感情を選ばずに、
プラスな幸せな感情を選んだらどうなるのか考えてみて下さい。
例えば、妬むのをやめて、他人の幸せを喜んであげるのです。
よかったねって。　
どうですか？
豊かな気持ちになりませんか？
これが自然に出来きるようになったら幸福の達人です。