犬養チエコさんと一緒に
あなたもキレイになりませんか

第115回
美女を見て自己嫌悪になった時の考え方

ローマに着いてからというもの、
次から次へと登場する美男美女にうっとりするのと同時に
だんだん自己嫌悪に陥ってきてしまいました。
見栄えのいいイタリア人に比べて、何だか自分がとても冴えない
ダサダサ人間になっているような気がしたからです。
何も服装のせいではありません。
同じようにジーンズにセーターという格好でも
素敵な人は素敵なのですから。
そうなのです。私と同じような服装なのに様になっている
イタリア美女をみつけてしまうと却って落ち込みました。
レストランに入っても、
何だか素敵なカップルやグループに囲まれた席に案内されると
一層小さくなっていくような気分になり、
オーダーをする時にまごついたりしてしまうと
気分が滅入りました。

周りが外国人ばかりだと自分の顔が
日本人であることをつい忘れてしまうのですが、
他の日本人を見かけたり、洗面台の鏡を見た時に
思わず「ハッ」と我に返ったりする事が
皆様にもご経験がないでしょうか?

そいういう訳で最初の2日目あたりから
夜ホテルの部屋に戻るとぐったりとしてしまいました。
「次からは絶対美女に生まれてくるから!」と
意味のない宣言を夫に聞かせながらなんとか気分を慰めていました。
ですが、私はふと思いました。
『自分の容姿がイヤになってしまったからと言って、
このままのブルーな気持ちで旅行を続けて何が楽しいのだろう?』と。
周りの状況に左右されたり、
人と自分を比較して気持ちが動く状況を作っているのは
自分自身だと気づきました。
『どこに行っても自分は自分なのだから、それでいいじゃない。』
と思い直し、これからはどこに行っても楽しむことに決めました。

本当に単純なもので、心ひとつ変えただけで
本当に楽しい気分が戻ってきて
結局ずっとその気分を保つ事ができました。
心を開いて明るい気持ちになると、
相手も同じような気持ちになってくれるのかどうか、
人なつこいイタリア人と会話もできるようになってきました。
美味しいレストランを地元の人に尋ねてみると、
「観光地のポイントになっている付近のレストランは
高いからやめておいた方がいいよ。
地元の人が行く安くて美味しい店を教えてあげる!」と言って、
本当に最高に美味しくて雰囲気の良いレストランを教えてくれました。
そのレストランでもおすすめのおいしいお料理を
お店の人が教えてくれたり、
隣の席に座ったご夫婦が私達が美味しい反応をすると
一緒になって喜んでくれたりと楽しい気分も味わえました。

外見ばかりにこだわって気持ちが萎縮したり自信をなくして
心を小さくしてしまうのはつまらないことです。
いつでもどこでも自分である事を忘れないで、
心を開けばいい状況が作られていくのは本当だと実感しました。


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