犬養チエコさんと一緒に
あなたもキレイになりませんか

第123回
お姫様物語の副作用

幼い頃に好きで好きで何度も繰り返し読んだのが、
ディズニーや物語に登場するお姫様物語でした。
お絵かき帳にも王冠を被って、ドレスを着て、
目がお星様のようにキラキラしたお姫様の絵を
何枚も何枚も飽きることなく書いたものです。
女の子はお姫様が大好きです。
誰に教わったわけでもないのに、子供というのは
美しくて、かわいくて、優しくて、王子様に出会って、
皆から愛されて、守られて、豊かで、
幸せになる女性に憧れているのです。
本能的に憧れてしまうのです。
そして素直に自分もそうなりたい、なれる!と思うのです。
次にはどうしたらお姫様になれるのかを
自動的に探してしまうのですが、
それはほとんど全て物語の中から答えを探していると思われます。

例えば、誰もが知っている「シンデレラ」についてです。
同じシンデレラの物語を読んでも、読む子供によって
一番心に残っている場面や、どうしたらお姫様になれるのか
と言う答えをどこに見つけ出すかは人それぞれです。

例その1
〜印象に残った場面〜
王子様がガラスの靴を片手に迎えに来てくれた場面。
〜答え〜
例1→いつか素敵な王子様が私を見つけ出してくれるのね。
例2→綺麗な靴を履いていればいいことが起きるのね!
例3→シンデレラが美人だったから王子様が好きになって
   くれたのだわ。

例その2
〜印象に残った場面〜
かぼちゃの馬車で舞踏会に向かう場面。
〜答え〜
例1→いい子にしてお祈りすれば願いが叶うのだわ!
例2→夜中の12時までは好きなことをしてもいいけれど
   12時過ぎまで遊んでいると悪い事が起こるのかも。

例その3
〜印象に残った場面〜
意地悪な継母娘たちにいじめられる場面。
〜答え〜
例1→意地悪な女性は醜いし、王子様も迎えにきてくれない。
  (挿絵や絵本の中の継母娘たちは醜く描かれています)
例2→どんなに辛い状況でも耐え抜けば必ず幸せが
   待っているんだわ。

答えの例をそれぞれ挙げましたが、その答えですら、
それを信じ込む強さも、その後に続く解釈も人それぞれ違います。

例えば、例その3のシンデレラの印象について、
シンデレラは意地悪な継母達のいじめに耐え抜いて
それでも心優しく暮らしていたからこそ、
魔法使いに助けられて王子様と出会い幸せになることができた
という解釈をした場合についてです。
シンデレラはいつも辛い状況を耐え抜いたから幸せになったのね。
と幼い子供の頃に感じた場合、
わざわざ自分から困難な状況を作り出してしまう場合があります。 
今辛い中でも一生懸命頑張っている(シンデレラのような)
自分がいる
→だからこそ、いつか必ず(シンデレラのように)いい事がある!
という解釈が心に残っているからです。

もし、シンデレラがとても美人だったから
王子様と幸せになれたという解釈をした場合は、
美人になることが幸せになることにつながるんだと
考えるようになります。 
裏を返せば美人じゃなきゃ幸せになれないと
思い込んでしまうとも言えます。

物語はあくまで物語なのですが、素直な子供の心は物語と現実を
同じ尺度で計ろうとしてしまいがちです。
大人になっても自分のマイナスになるような思い込みを
引きずっているのであれば、
それを今リセットすればいいと思います。
お姫様物語の副作用を女友達などと一緒に
話し合ってみてもいいかもしれませんね。


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