第124回
はちきれそうなお財布

ここの所気になるのが、はちきれそうに膨らんだお財布を
持った人をよく見かけることです。
お札を束のように持っているのか？
小銭がたくさん溜まっているのか？
現金を沢山持ち歩くお金持ちが増えたのかしらんと思えば
そうではなくて、お店が発行するポイントカードやクーポン
が溜まってどんどん膨らんでいくというのが実情のようです。

私はお財布を家計用と個人のプライベート用の２つに分けて
使っているのですが、２つのお財布に入っているポイント
カードやクーポン券を合わせると
確かにかなりの厚みになります。
こういうものでお財布の形がいびつに歪んでいます。
たまに気が向いた時に
それらのクーポン券やポイントカード類を整理しますが、
いつどこで貰ったものか思い出すことも
できないようなものまで入っていることがあります。
レストランに行った時に気に入ったので貰っておいた
お店の名刺サイズのカードなども
知らないうちに溜まっています。

不思議なもので、それらのカード類を整理して捨ててから間もなく
ポイントが途中までたまっていたけれど捨ててしまったお店で
買い物をしたり、ネームカードを捨ててしまったレストランに
予約をする必要が出てきたりすることが過去に何度かあったために、
結局捨てられずにとっておくという繰り返しが
お財布の膨らみへとつながります。

今はポイントサービスが当たり前のように広まっています。
美容院、レンタルレコード、スーパー、クリーニング、
洋服屋さんに至るまで、誰でも一枚位はポイントを集める
台紙がお財布に入っているのではないでしょうか。
また、ポイントサービスにも身を引きがたい魅力があって
どうせ同じものを買うのならポイントがつくお店で買いたい
と思うお客さんの心理をうまくついていると思います。
また、コツコツ貯めてポイントが溜まった時の密かな喜びも
捨てがたいものなのです。
ポイントに凝っている人は、ブランド物のバッグや時計を持ちつつ、
ポイントを貰えるお店へと足を伸ばします。

よくよく考えてみれば、
ポイントが溜まった時に貰えるものは
微々たるものだったりするのです。
レジャーシートや入浴剤や紅茶のティーバッグなどの景品や
１０万円分買い物をしてたった５００円分の値引きだったり。
多くの人が「ちょっと位のポイントならいらない。」と
思うようで、実際に還元されていないポイントを
全部合計すると何億円という金額に達するそうです。

ちなみに私が個人的に嬉しいのは、お会計の時に
その場で商品から値引きしてくれるカードや、
その場でキャッシュバック分をカードに貯めてくれるカードです。

そういう訳で最近のお財布の中身は現金よりも
銀行のカードやクレジットカードに加え、
ポイントカード類が大半をしめています。
それらを上手に収められるような
ポケットが沢山ついたお財布を見つけて、
はちきれそうなお財布とさよならできたらエレガントですね。